大田区に「遮熱塗装の補助金」はありません
近隣の足立区・葛飾区・北区などには、遮熱塗装や高反射率塗料を対象にした環境部門の助成があります。大田区にはそれがありません。大田区の環境政策課(脱炭素推進/電話 03-5744-1625)が案内している家庭向けの補助は、住宅リフォーム助成事業と家庭用燃料電池(エネファーム)の設置助成です。
そして住宅リフォーム助成のほうは区内に本社がある中小事業者の施工が条件 で、塗料が遮熱かどうかは問われません。つまり大田区では「遮熱塗料を選んだから補助が増える」ということが起きません。
だからこのページでは、補助金の話は最初で終わりにします。ここから先は「補助が出なくても遮熱塗装をやる価値があるのはどんな家か」「どこに塗ると効くのか」を、塗る側の立場で正直に書きます。
遮熱塗料と断熱塗料は、別のものです
この2つはよく混同されます。売り文句も似ています。でも仕組みが違います。
遮熱塗料
太陽光(とくに近赤外線)を反射して、塗った面が熱くなること自体を防ぐ。夏の日射に強い。屋根のように直射日光が当たる面で効き方が分かりやすい
断熱塗料
熱の伝わりを抑える。夏だけでなく冬の室温にも関わる。代表的なものにガイナがある
どちらを選ぶか
「2階が暑い」「小屋裏がサウナ」という悩みなら遮熱の屋根塗装が素直。「冬も含めて室温を整えたい」なら断熱塗料も候補になります
当社では日本ペイントのサーモアイシリーズのような遮熱塗料も、ガイナのような断熱塗料も扱っています。ガイナの解説ページ もご覧ください。ただし、どちらも「塗ればエアコンが要らなくなる」ような魔法ではありません。効き方は屋根の形状・屋根材・断熱材の有無・住まい方で変わります。
遮熱が効きやすいのは、外壁よりまず屋根
夏場、いちばん温度が上がるのは屋根です。真上から日射を受けるからです。外壁は面によって日の当たり方が違い、屋根ほど単純ではありません。予算が限られているなら、遮熱は屋根に使う 。これが素直な考え方です。
大田区は海に近く、羽田周辺は日当たりを遮る山も高台もありません。木造2階建てで2階が暑い、というご相談は珍しくありません。屋根の色を濃くしたい(黒・濃紺)というご希望と、遮熱で温度を下げたいというご希望は方向が逆になることがあります。濃い色ほど日射を吸収しやすいためです。遮熱塗料には濃色でも反射率を確保した製品がありますので、色と温度のどちらを優先するかは、現地でご相談させてください。
遮熱塗装で失敗しないための現実的な話
・塗膜は汚れると反射率が落ちていきます。「10年後も同じ効果」ではありません ・屋根の下地(野地板・ルーフィング)が傷んでいると、塗装より先に直す必要があります ・スレート屋根は塗装後の縁切り(タスペーサー等)をしないと雨水が抜けなくなります ・「◯℃下がります」という数字は、条件が変われば変わります。当社は保証しません
大田区での遮熱・屋根塗装の進め方
屋根は上がってみないと状態が分かりません。当社は現地調査で屋根に上がり、写真を撮り、傷み具合をお見せしたうえで、塗装で足りるのか、カバー工法や葺き替えを考えるべきなのかをお伝えします。塗って隠せる劣化と、塗ってはいけない劣化があります。
足場を組むのは1回で済ませてください。屋根だけ・外壁だけを別々の年に工事すると、足場代を2回払うことになります。大田区の屋根塗装のページ と費用の考え方のページ もあわせてご覧ください。
契約する前に、必ず区へご確認ください
区外の業者が使えるか、足場を組んだ時点で着工扱いになるか、予算がいま残っているか。この3点は年度の途中でも変わります。当ページの内容は大田区の令和8年度の公式情報をもとに2026年7月時点でまとめたものです。契約前にご自身で区の担当課へお確かめください。
大田区 住宅・空家相談窓口(建築調整課住宅政策担当)(電話 03-5744-1343)
遮熱・省エネ側の制度については 大田区 環境政策課 環境政策担当(脱炭素推進)(電話 03-5744-1625)へ。
区
当社(足立区の区外業者)で使えるか
制度の要点(令和8年度)
大田区
使えません
住宅リフォーム助成。外壁塗装・屋根塗装とも対象工事だが「区内に主たる事業所(本社)がある区内の中小事業者」限定。区内の支店でも不可
世田谷区
使えません
エコ住宅補助金。外壁塗装は令和8年度の対象メニューに無い。屋根の高反射改修は7万円だが「区内に店舗・営業所を置く施工業者」との契約が条件
足立区
使えます (当社が区内事業者)
遮熱塗装。補助対象経費(税抜)の1/3・上限5万円。戸建てのみ。足場を組んだ時点で着工扱い
葛飾区
区内業者に限るという記載はありません
かつしかエコ助成金。日射反射率70%以上。個人住宅は5万円/10万円の定額、集合住宅は上限100万円。事前協議は着工4週間前まで
江戸川区
助成金そのものがありません
住宅リフォーム資金融資あっせん。断熱・遮熱工事なら金利0.9%。着工は融資決定後(申込から約40日)
よくあるご質問
Q. 大田区で遮熱塗装をすると補助金は出ますか?
A. 遮熱塗装を対象にした大田区の補助制度は見当たりませんでした。区の環境政策課が案内している家庭向けの補助は、住宅リフォーム助成事業と家庭用燃料電池(エネファーム)の設置助成です。住宅リフォーム助成では屋根・外壁の塗装が対象になりますが、塗料が遮熱かどうかは条件になっておらず、施工は区内に本社がある中小事業者に限られます。最新の状況は環境政策課(03-5744-1625)へご確認ください。
Q. 遮熱塗料と断熱塗料はどう違いますか?
A. 遮熱塗料は太陽光(とくに近赤外線)を反射して、塗った面が熱くなること自体を抑えます。断熱塗料は熱の伝わりを抑えるもので、夏だけでなく冬にも関わります。「2階が暑い」という悩みなら遮熱の屋根塗装、冬も含めて室温を整えたいなら断熱塗料も候補になります。
Q. 遮熱塗装は外壁と屋根、どちらに塗るべきですか?
A. 屋根です。夏に最も温度が上がるのは真上から日射を受ける屋根で、外壁は面によって日の当たり方が変わります。予算が限られているなら、まず屋根に使うのが素直です。
Q. 遮熱塗装で室温は何℃下がりますか?
A. 条件によって変わるため、当社は具体的な数字をお約束しません。屋根の形状・屋根材・断熱材の有無・住まい方で効き方が変わります。また塗膜は汚れると反射率が落ちていくため、施工直後と数年後で同じではありません。
Q. 濃い色の屋根にしたいのですが、遮熱は無理ですか?
A. 濃い色ほど日射を吸収しやすいのは事実です。ただし遮熱塗料には濃色でも反射性能を確保した製品があります。色を優先するか温度を優先するかで選び方が変わりますので、現地でご相談ください。
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: 2026-7-12