
杉並区は「足場代まで助成が出る」区です
杉並区のエコ住宅促進助成(高日射反射率塗装)は、助成対象経費に材料費・塗装工事の施工費・高圧洗浄費・仮設工事費(足場設置費、養生費)が含まれると明記されています。足場代と高圧洗浄費まで対象経費に入る区は、そうありません。
対象は屋根・屋上・外壁。金額は税抜きの助成対象経費の20%・屋根と外壁の合計で上限15万円です。
そして最大の特徴が事後申請。工事と支払いが完了した後に申請します。──ただしここに落とし穴があります。下で説明します。
⚠ 事後申請なのに「工事が始まってからでは撮れない写真」が必要です
杉並区は、申請に「塗装前のカラー写真(屋根・外壁)」を求めています。撮影日を記載し、塗装前の色が分かるものです。さらに出荷証明書(写)と、反射率を確認できる資料も必要です。
つまり、工事が終わってから「助成を使いたい」と気づいても、もう写真が撮れません。着工前から書類と写真を準備している業者でなければ、事後申請なのに申請できないという事態になります。
⚠ 契約前に必ず区の担当課へご確認ください
杉並区の助成制度について、①区外の業者が施工しても対象になるか ②足場を組んだ時点で「着工」扱いになるか ③いま予算が残っているかの3点は、区の運用や年度の途中で変わることがあります。契約前・着工前に必ずご自身で区の担当課にご確認ください。
確認先:杉並区 環境課 温暖化対策係 03-5307-0672(当ページの内容は杉並区公式の令和8年度の公表内容にもとづいて記載していますが、最新・正確な情報は区の公式発表をご確認ください。)
杉並区の制度の中身(令和8年度)
| 項目 |
内容 |
| 制度名 |
エコ住宅促進助成(高日射反射率塗装/屋根・外壁) |
| 窓口 |
杉並区 環境部 環境課 温暖化対策係(03-5307-0672) |
| 対象になる部位 |
屋根・屋上・外壁。屋根は「太陽光熱が反射する居室上の部分」と「屋根立ち上がり部分」。カバー工法・重ね葺きは対象外 |
| 塗料の条件 |
近赤外線領域の日射反射率50%以上の塗料・塗料色。カタログ等で確認できない場合は第三者機関の性能証明書等が必要 |
| 助成額 |
税抜きの助成対象経費の20%・屋根と外壁の合計で上限15万円 |
| ★ 対象経費 |
材料費/塗装工事の施工費/高圧洗浄費/仮設工事費(足場設置費、養生費) |
| 申請のタイミング |
事後申請(工事と支払いが完了した後)。着工前の手続きは不要 |
| ★ 必要な書類 |
施工前写真・施工後写真・出荷証明書(写)・反射率を確認できる資料 |
| 対象者 |
区民(居住する区内住宅)/申請者本人が杉並区民で、区内に所有する建物へ施工する場合(=区外在住の個人オーナーは対象外)/区内中小企業者/区内の分譲共同住宅の管理組合または管理者 |
| 受付期間 |
工事完了の対象期間 令和8年2月1日〜令和9年1月31日/申請受付 令和8年4月10日〜令和9年2月26日必着 |
| 予算の状況 |
令和8年7月7日時点で、予算2億2,656万円/受付累計3,940万4,000円/残額1億8,715万6,000円/申込率17.39%(区公表) |
| 区外の業者 |
杉並区の公式資料に区内業者に限るという条件はなく、施工者による代行手続きも想定されています(「使える」と断定はできません。区へご確認ください) |
★ ここが杉並区の強み:足場代と高圧洗浄まで対象経費
多くの区の助成は、対象になる経費が「塗料の材料費だけ」だったり、「1㎡あたり◯円」という計算だったりします。たとえば港区は「高反射率塗料等の材料費の全額」と「対象面積×2,000円」の低い方で、施工費は対象外です。
杉並区は違います。対象経費に材料費・塗装工事の施工費・高圧洗浄費・仮設工事費(足場設置費、養生費)が明記されています。
これが意味すること
外壁塗装の見積りのなかで、足場代は決して小さくない金額です。高圧洗浄も必ず必要な工程です。この2つが助成の計算に入るということは、対象経費そのものが大きくなるということです。助成率は20%、上限は15万円ですが、その上限に届きやすい設計になっています。
※ただし申請代行費・諸経費は対象外です。見積書の内訳を分けておく必要があります。
★ 事後申請の落とし穴(ここがいちばん大事です)
杉並区は事後申請です。「工事と支払いが完了した後」に申請します。着工前に区へ届け出る必要はありません。一見すると、いちばんラクな制度に見えます。
しかし、必要な書類を見てください。
| 必要な書類 |
いつ用意するか |
塗装前のカラー写真(屋根・外壁) 撮影日を記載(手書き可)・塗装前の色が分かるもの |
着工前・塗装前。工事が始まったら二度と撮れません |
| 施工後の写真 |
工事完了時 |
出荷証明書(写) 発行元が塗料販売メーカーまたは販売店/工事名などに申請者名/出荷日・製品名・色・数量の記載 |
塗料を発注する段階。後から取り直すのは大変です |
| 反射率を確認できる資料 |
塗料を決める段階。カタログで確認できない場合は第三者機関の性能証明書 |
| 支払いが完了したことが分かる書類 |
工事完了後 |
「事後申請だから、あとで考えればいい」で損をします
工事が終わってから助成に気づいても、塗装前の写真はもう撮れません。出荷証明書も、工事が終わってから塗料販売店に頼むのは手間がかかります。助成を使うと決めているなら、業者を選ぶ時点で「杉並区の助成の書類をそろえられますか」と聞いてください。これが杉並区でいちばん大事な質問です。
申請の流れ(事後申請の正しい進め方)
| 順番 |
やること |
注意 |
| 1 |
現地調査・お見積り |
見積書で材料費・施工費・高圧洗浄費・足場設置費・養生費の内訳を分けます |
| 2 |
塗料を決める |
近赤外線領域の反射率50%以上の塗料・塗料色。色ごとに数値が違います |
| 3 |
塗装前のカラー写真を撮る |
ここを忘れると申請できません。撮影日を記載・塗装前の色が分かるもの |
| 4 |
着工(区への届け出は不要) |
足場 → 高圧洗浄 → 下地処理 → 塗装 |
| 5 |
出荷証明書(写)を受け取る |
塗料販売メーカー・販売店から |
| 6 |
工事完了・お支払い |
工事完了日が令和8年2月1日〜令和9年1月31日に入っていること |
| 7 |
申請 |
令和9年2月26日必着。施工者による代行手続きも想定されています |
予算はいま残っています(令和8年7月7日時点・区公表)
| 項目 |
金額 |
| 予算 |
2億2,656万円 |
| 受付累計 |
3,940万4,000円 |
| 残額 |
1億8,715万6,000円 |
| 申込率 |
17.39% |
予算はまだ十分に残っています。ただし予算枠に達した時点で受付は終了します。また、申請が予算額に達した場合は抽選になることがあるとされています。いまの残額は必ず区へご確認ください(03-5307-0672)。
対象者の条件(ここは正確に読んでください)
| 申請できる方 |
条件 |
| 区民 |
杉並区に居住し、居住する区内の住宅に施工する場合 |
| 賃貸オーナー |
申請者本人が杉並区民で、杉並区内に所有する建物へ施工する場合が対象。区外在住の個人オーナーは対象者に含まれません |
| 分譲共同住宅 |
区内の管理組合または管理者が申請可 |
| 法人 |
区内中小企業者などの条件があります |
港区・千代田区・杉並区の助成はここが違う(令和8年度)
同じ「遮熱・高反射率塗装の助成」でも、区によって対象になる部位・必要な反射率・戻る金額・申請の順番がまったく違います。他区の記事をそのまま読むと間違えます。
| 区 |
対象になる部位 |
塗料の条件 |
助成額の考え方 |
申請のタイミング |
| 港区 |
屋上・屋根のみ (外壁は対象外) |
近赤外域の日射反射率60%以上かつ明度L*値60以上 |
「材料費の全額」と「対象面積×2,000円」の低い方/上限は区民30万円・分譲管理組合等100万円・中小企業者100万円 |
着工前に申請 |
| 千代田区 |
屋上と壁面 (外壁も対象) |
近赤外線領域の日射反射率50%以上(第三者機関の測定値)+VOCの含有量が少ない塗料 |
税抜の助成対象経費の50%・上限50万円 |
施工前に申請(工事予定日の1〜2か月前に事前相談) |
| 杉並区 |
屋根・屋上・外壁 (カバー工法・重ね葺きは対象外) |
近赤外線領域の日射反射率50%以上の塗料・塗料色 |
税抜の助成対象経費の20%・屋根と外壁の合計で上限15万円/足場設置費・高圧洗浄費も対象経費 |
事後申請(工事と支払いが完了した後) |
| 足立区(当社の所在地) |
遮熱塗装 |
近赤外線領域の日射反射率50%以上 |
補助対象経費(税抜)の1/3・上限5万円/戸建てのみ |
着工前(着工予定日の5開庁日前まで/足場設置も着工扱い) |
上の表は令和8年度の各区の公表内容にもとづくものです。金額・条件・受付期間は年度や予算の状況で変わります。契約前に必ず各区の担当課へご確認ください。
よくあるご質問
Q. 杉並区の助成は外壁にも使えますか。
A. 使えます。杉並区のエコ住宅促進助成(高日射反射率塗装)は、屋根・屋上・外壁が対象です。屋根は「太陽光熱が反射する居室上の部分」と「屋根立ち上がり部分」が対象になります。カバー工法・重ね葺きは対象外です。
Q. 足場代も助成の対象になりますか。
A. なります。杉並区は助成対象経費に「材料費・塗装工事の施工費・高圧洗浄費・仮設工事費(足場設置費、養生費)」が含まれると明記しています。足場代と高圧洗浄費まで対象経費に入る区は多くありません。
Q. いくら戻ってきますか。
A. 税抜きの助成対象経費の20%で、屋根と外壁の合計で上限15万円です。足場代・高圧洗浄費も対象経費に含まれるため、対象経費そのものが大きくなりやすい設計です。
Q. 申請はいつすればいいですか。
A. 杉並区は事後申請です。工事と支払いが完了した後に申請します。着工前の手続きは不要です。ただし、施工前の写真など、工事が始まってからでは撮れない書類があります。
Q. 事後申請なら、どの業者に頼んでも同じですか。
A. 同じではありません。杉並区は「塗装前のカラー写真(屋根・外壁/撮影日入り・塗装前の色が分かるもの)」「出荷証明書(写)」「反射率を確認できる資料」が必要です。工事が始まってからでは撮れない写真があるため、最初から助成を分かっている業者に頼まないと、申請できる書類がそろいません。
Q. どんな塗料が対象ですか。
A. 近赤外線領域の日射反射率が50%以上の塗料・塗料色です。カタログ等で確認できない場合は、第三者機関の性能証明書等が必要になります。同じ商品でも色によって反射率が違うため、「その色で50%以上か」の確認が必要です。
Q. 賃貸アパートのオーナーですが、申請できますか。
A. 杉並区は「申請者本人が杉並区民で、杉並区内に所有する建物へ施工する場合」が対象です。区外にお住まいの個人オーナー様は対象者に含まれません。分譲共同住宅の共用部分は、区内の管理組合または管理者が申請できます。
Q. 足立区の当社(区外の業者)が施工しても対象になりますか。
A. 杉並区の公式資料に区内業者に限るという条件はなく、施工者による代行手続きも想定されています。ただし運用は変わることがあるため、契約前に必ず杉並区 環境課 温暖化対策係(03-5307-0672)へご確認ください。当社から「使えます」と断定することはいたしません。
Q. いつまでに申請すればいいですか。
A. 令和8年度は、工事完了の対象期間が令和8年2月1日〜令和9年1月31日、申請受付が令和8年4月10日〜令和9年2月26日必着です。予算枠に達した時点で受付終了となります。
杉並区の外壁塗装のご相談は外壁塗装ラボへ
外壁塗装ラボ(株式会社丸巧)は足立区舎人を拠点に、杉並区でも戸建て・アパート・マンションの外壁塗装、屋根塗装、鉄骨階段のサビ止め、屋上防水を行ってきました。
杉並区の助成は、着工前から書類と写真を準備できるかどうかで決まります。当社は、見積りの段階から助成を使う前提で内訳を分け、塗装前の写真・出荷証明書・反射率の資料をそろえます。保証は工事内容に応じて最大10年です。
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