
屋根仕上げ塗布/サーモアイSiを重ね塗りし、屋根をクールモスグリーンで仕上げています。(東京都足立区 一般住宅)
足立区の補助金というと外壁塗装の話ばかりが目につきますが、省エネリフォーム補助金は屋根の塗り替えも対象になり得ます。むしろ屋根のほうが日射を受ける面積が大きいため、遮熱塗料の効果は出やすい部分です。
ただし「屋根を塗れば必ず対象」ではありません。対象になるかどうかは、使う塗料が決められた数値を満たしているかで決まります。ここを確認しないまま契約すると、申請の段階で対象外と分かることがあります。
屋根も外壁も、同じ制度の対象です
足立区の省エネリフォーム補助金では、遮熱塗装が屋根・外壁の両方について対象になり得ます。補助額は工事費(税抜)の3分の1・上限5万円で、戸建て住宅であることと、区内業者との契約であることが条件です。
制度全体の要件・必要書類・申請の流れは足立区の外壁塗装で使える補助金にまとめています。このページでは、屋根に絞ったときに判断が必要になる点だけを扱います。
対象になる塗料かどうかは、数値で決まります
要件は「近赤外線領域における日射反射率が50%以上」です。ここで大事なのは、「遮熱塗料」という名前がついていれば対象、ではないということです。名称ではなく数値で判断されます。
確認のしかた
- メーカーが公表している試験値を見せてもらう/カタログや技術資料に日射反射率の記載があります。口頭の説明だけで判断しないでください。
- 色ごとに数値が違うことを確認する/同じ製品でも、濃い色は反射率が下がります。選んだ色の数値が要件を満たしているかが問われます。
- 見積書に製品名と色番号が書かれているか/後から確認できる形になっているかが重要です。
- 最終的な判断は区が行います/数値を満たしていても、他の要件で対象外になることがあります。着工前に区へご確認ください。
※ 色選びと補助金は連動します。「濃い色にしたい」というご希望と、反射率の要件が両立しないことがあります。色の考え方は足立区の外壁塗装の色選びを、遮熱塗装そのものの内容は足立区の遮熱塗装をご覧ください。
塗るのは対象、葺き替えは対象外
屋根の工事には「塗る」以外に「上から新しい屋根材をかぶせる(カバー工法)」「既存の屋根材を撤去して張り替える(葺き替え)」があります。省エネリフォーム補助金で対象になり得るのは、遮熱塗料による塗装です。
ここで混同されやすいのが、足立区のもう一つの制度である住宅改良助成制度です。こちらには「屋根の軽量化」という項目があり、葺き替えが関係します。2つの制度は対象がちょうど逆になっています。
| 屋根の工事 |
省エネリフォーム補助金 |
住宅改良助成制度 |
| 遮熱塗料での塗り替え |
対象になり得る |
対象工事に記載なし |
| カバー工法 |
対象外 |
対象工事に記載なし |
| 葺き替え(重い屋根材から軽い屋根材へ) |
対象外 |
「屋根の軽量化」に当たれば対象 |
| 葺き替え(もとから軽い屋根材) |
対象外 |
対象外となることが多い |
住宅改良助成制度の詳細と、スレート屋根が「軽量化」に当たりにくい理由は住宅改良助成制度は外壁塗装に使えるのか|足立区の2つの制度の違いで、区の公式の記載をもとに整理しています。塗るか葺き替えるかの判断そのものは足立区の屋根カバー工法・葺き替えをご覧ください。
スレート屋根は、縁切りが要ります
足立区の戸建てで多いスレート屋根(コロニアル・カラーベスト)を塗る場合、塗料で屋根材の重なり部分が塞がると、入った雨水が抜けられなくなります。これを防ぐのが縁切り、いまはタスペーサーという部材を差し込む方法が一般的です。
※ 補助金の要件に縁切りの有無は含まれていません。ただし、せっかく遮熱塗料で塗ってもこの工程を飛ばすと屋根の内部に水が残ることになります。補助金の話とは別に、見積書に記載があるか確認してください。詳しくは足立区の屋根塗装と縁切り・タスペーサーにまとめています。
足立区での遮熱塗料による屋根塗装
当社が足立区で行った工事から、遮熱塗料を使った屋根の工程写真を掲載します。

サーモアイシーラー/サーモアイSiの密着を高めるため、屋根に専用シーラーを塗布しています。(東京都足立区 一般住宅)

サーモアイSi 1回目/サーモアイSiを使用し、屋根に1回目の仕上げ塗装を行っています。(東京都足立区 一般住宅)
3枚目のキャプションにあるとおり、仕上げには具体的な色名が決まっています。同じ製品でも色ごとに日射反射率が違いますので、補助金を使う予定があるなら、色を決める段階でその色の数値を確認しておく必要があります。※ 写真は工程の例であり、この現場が補助金を使ったことを示すものではありません。
屋根だけやるか、外壁も一緒にやるか
※ 屋根と外壁の両方を遮熱塗装しても、補助額は上限5万円のままです。「両方やれば10万円」にはなりません。補助金の額だけで工事範囲を決めると判断を誤ります。
では何を基準にするか。足場です。屋根の塗装にも外壁の塗装にも足場が必要で、この費用は工事を分ければ2回かかります。屋根だけ先にやり、数年後に外壁をやると、足場代を二重に払うことになります。
| 状況 |
考え方 |
| 屋根も外壁も前回の塗り替えから10年以上 |
同じ足場でまとめたほうが無駄がありません |
| 外壁は数年前に塗ったが、屋根が傷んでいる |
屋根だけでも対象になり得ます。足場は必要です |
| 屋根に穴・割れがある |
塗装では直りません。先に補修や葺き替えの判断が要ります |
| 棟板金が浮いている |
塗装と同時に留め直しを検討します |
屋根の塗り替え時期の考え方は足立区の屋根塗装・屋根の塗り替えに、棟板金の症状は「屋根の釘が浮いています」と言われたら|足立区の棟板金にまとめています。
申請と足場の順番
屋根の工事で特に注意が必要なのがここです。
申請と足場の順番(足場が先だと使えません)
1. 申請 着工予定日の5開庁日前まで |
→ |
2. 区の審査 対象かどうかは区が判断します |
→ |
3. 足場を組む この時点で着工と判断されます |
→ |
4. 工事・完了報告 |
※ 先着順で、予算に達した時点で終了します。2026年7月時点の情報です。着工前に必ず区の窓口と最新の要綱でご確認ください。
※ 屋根の点検で足場を組んだ場合も、そこが着工日と判断されることがあります。「まず足場を組んで屋根を見てから決めたい」という進め方は、補助金を使う予定があるなら順番が逆になります。足場を組む前に、使う塗料と申請の日程を決めておいてください。
当社は舎人に足立店があり、区内業者の要件については対応できます。
ご質問の多い点
Q. 屋根だけの塗装でも補助金の対象になりますか?
A. 対象になり得ます。省エネリフォーム補助金では遮熱塗装が屋根・外壁の両方について対象とされており、屋根のみの工事でも要件を満たせば申請できます。対象の判断は区が行いますので、着工前にご確認ください。
Q. 使う塗料が対象かどうか、どうやって確認すればいいですか?
A. 近赤外線領域における日射反射率が50%以上であることが要件です。メーカーが公表している試験値を確認してください。同じ製品でも色によって数値が変わりますので、実際に選ぶ色の数値をご確認ください。
Q. 屋根のカバー工法や葺き替えは対象になりますか?
A. 省エネリフォーム補助金で対象になり得るのは遮熱塗料による塗装です。葺き替えについては、足立区の住宅改良助成制度に「屋根の軽量化」という項目がありますが、もとの屋根材の重さによって対象かどうかが変わります。
Q. 外壁と屋根を一緒に塗ると、補助金は増えますか?
A. 増えません。補助額は工事費の3分の1・上限5万円で、屋根と外壁の両方を塗っても上限は変わりません。ただし足場は1回で済みますので、工事全体では無駄が少なくなります。
Q. 申請はいつまでにすればいいですか?
A. 着工予定日の5開庁日前までです。足場を組んだ時点で着工と判断されますので、足場の予定日から逆算してください。先着順で予算に達した時点で終了します。
制度全体の要件は足立区の外壁塗装で使える補助金に、足立区での外壁塗装の進め方全体は足立区の外壁塗装おすすめ会社選びにまとめています。