足立区で最も多い屋根のご相談のひとつが、棟板金の浮きと釘の抜け です。訪問してきた業者に「屋根の釘が浮いていますよ」と言われて不安になり、お問い合わせをいただくことも少なくありません。
先に結論をお伝えします。釘が浮くこと自体は、築10年前後の屋根では珍しくない現象です。すぐに家が壊れるものではありません。 ただし放置すれば、強風時に板金が飛ぶ可能性があります。慌てる必要はありませんが、確認はしておいたほうがよい ——というのが正確なところです。
棟板金とは、屋根のてっぺんを覆っている金属です
スレート屋根や金属屋根では、屋根面と屋根面が合わさる一番高いところに、細長い金属のカバーがかぶせてあります。これが棟板金です。中には貫板(ぬきいた) という下地が入っていて、板金はその貫板に釘で留まっています。
つまり、外から見えている釘は板金を貫板に固定している釘 です。この釘が効かなくなると、板金の押さえがなくなります。
なぜ釘が抜けてくるのか
棟板金 ― どうやって留まっているか 釘は、上からではなく横から打たれています 断面(切って見たところ)
棟板金 ― 屋根の頂部を覆う金属 貫板 ― 板金を留めるための下地 釘・ビス ― 側面から貫板に打つ なぜ釘が抜けてくるのか 1 日射で金属が伸び縮みし、 釘が少しずつ押し出されます 2 すき間から雨水が入り、 貫板が傷んでいきます 3 釘の効きが落ち、強風で 板金が浮くことがあります 浮いているかは、下からは見えません 屋根に上がって、釘とすき間を 確認したうえで確定します。 ご相談 0120-162-716
電話で相談する 0120-162-716
板金は金属ですので、夏の日射で伸び、冬の冷え込みで縮みます。この伸び縮みが毎日繰り返されることで、釘が少しずつ外へ押し出されます。 施工が悪かったから抜けるのではなく、年数が経てば起きる現象 です。
さらに、釘の穴から雨水が入ると、中の貫板が濡れます。昔ながらの木の貫板は水を含むと腐り、釘が効く相手そのものが無くなります。 こうなると釘を打ち直しても効きません。近年は水に強い樹脂製の貫板を使う方法もあります。
劣化がどう進むか
状態
地上から見えること
この段階でできること
初期
釘の頭がわずかに出ている
釘の打ち直しとシール処理で収まることが多い
中期
板金と屋根面のあいだに隙間・浮きが見える
釘をビスに替えて留め直し、接合部をシーリング
後期
板金が波打つ、または位置がずれている
貫板が傷んでいる可能性が高く、板金と貫板の交換
末期
板金が外れかけている、飛散した
交換。周辺の屋根材の破損確認もあわせて必要
風で飛ぶ前に気づけるところ
地上から、または2階の窓から見て確認できる範囲です。
屋根のてっぺんの金属が、まっすぐでなく波打って見える
金属の継ぎ目に、以前は無かった隙間が見える
強風の翌日に、庭や敷地に釘やシーリングのかけらが落ちていた
屋根から「カタカタ」と音がする日がある
前回の屋根の工事から10年以上経っている
※ 屋根には絶対に上らないでください。棟は屋根の一番高い場所です。
※ 突然訪ねてきた業者に指摘された場合。 その場で契約せず、写真を見せてもらったうえで、いったん保留にしてください。 釘の浮きは実際によくある症状ですので、指摘が事実であることもあります。ただし本当に緊急かどうかは、屋根全体の状態を見ないと判断できません。足立区の訪問営業への対応は足立区の外壁塗装の訪問販売 にまとめています。
足立区での施工の実際
当社が足立区で行った工事から、棟板金まわりの工程写真を掲載します。
屋根板金棟ケレン/屋根の鉄部分のサビを落としているようすです。(東京都足立区 外壁塗装)
棟のシール打ち/棟板金の接合部分にシール打ち替えているようすです。(東京都足立区 外壁塗装)
棟板金シール/棟板金まわりから雨水が入りにくいよう、シール処理を行っています。(東京都足立区 一般住宅 棟板金シール切れ・バルコニー防水膨れ対策)
棟板金の設置/棟板金を設置しているようすです。(東京都足立区梅島 2階建住宅 外壁塗装・屋根カバー工法)
塗装で仕上げる場合も、先にサビを落とし、接合部のシールを打ち替えてから 塗ります。板金の上から塗料をのせるだけでは、隙間からの浸入は止まりません。
補助金と、棟板金工事のタイミング
申請と足場のタイミング 足立区の補助金で一番多い失敗がここです 現地調査
見積り
契約
★ 申請 着工の5開庁日前までに提出
交付決定
▲ 足場を組んだ時点で「着工」扱い この線を越えると、もう申請できません
足場設置 = 着工 ここが工事のスタート地点
工事
完了報告 ・先着順です。予算がなくなり次第、受付終了。 ・対象になり得るかは区の判断です。 ・着工前に必ず足立区へご確認ください。 ※制度内容は年度により変わります
棟板金の交換そのものは、板金と下地を新しくする工事です。一方で足立区には、近赤外線領域における日射反射率が50%以上の遮熱塗料 で屋根や外壁を塗り替える場合の補助制度があり、対象になり得ます 。棟板金の工事は足場を組んで行いますので、屋根の塗り替えと同じ足場でまとめるかどうか が判断の分かれ目です。
※ 段取りを間違えると使えなくなります。
足場をかけた時点で「着工」と判断されます。 棟板金だけ急いで足場を組むと、そこが着工日になります。
申請は着工予定日の5開庁日前まで に必要です。
先着順で、予算に達した時点で終了 します。
対象は戸建てで、区内業者による施工であることなどの条件があります。
対象になるかどうかは最終的に区の判断 です。着工前に必ず区の窓口と最新の要綱でご確認ください。 当社は舎人に足立店があり、区内業者の要件については対応できます。
見積書で確かめたいこと
項目
見るべき理由
貫板を交換するのか、板金だけか
貫板が腐っている場合、板金だけ替えても釘が効きません
貫板の材質(木か樹脂か)
水に強い材質を選べるかどうかで、次の傷み方が変わります
留め具が釘かビスか
ビスのほうが抜けにくく、留め直しの持ちが変わります
接合部のシーリングが含まれているか
板金の継ぎ目は水の入り口になりやすい部分です
屋根の塗り替えと同じ足場で行うか
足場をかけた時点で着工と判断されるため、補助申請の日程に関わります
お問い合わせの多いご質問
Q. 釘が浮いていると言われましたが、すぐ直さないと危険ですか?
A. 浮いている段階であれば、すぐに家が壊れるものではありません。ただし強風時に板金が飛ぶ可能性がありますので、状態の確認はしておくことをおすすめします。
Q. 釘を打ち直すだけで直りますか?
A. 中の貫板がしっかりしていれば、打ち直しとシール処理で収まることがあります。貫板が水を含んで傷んでいる場合は、釘を打ち直しても効きません。
Q. 棟板金だけを交換することはできますか?
A. できます。ただし足場が必要になりますので、屋根や外壁の塗り替え時期が近い場合は、同じ足場でまとめたほうが無駄がありません。
Q. 棟板金の工事は、足立区の補助金の対象になりますか?
A. 棟板金の交換そのものではなく、日射反射率が一定以上の遮熱塗料を使った屋根や外壁の塗り替えが対象になり得ます。対象の判断は区が行いますので、着工前に区の窓口と最新の要綱でご確認ください。足場をかけた時点で着工と判断され、申請は着工予定日の5開庁日前までです。
Q. 樹脂製の貫板にすると、もう釘は抜けませんか?
A. 抜けなくなるわけではありませんが、樹脂は水を含んで腐ることがないため、木の貫板より下地が長持ちします。留め具にビスを使うことで、抜けにくくすることもできます。
足立区の屋根の塗り替え全般は足立区の屋根塗装・屋根の塗り替え に、塗らずに屋根を覆う工法については足立区の屋根カバー工法 にまとめています。全体の進め方は足立区の外壁塗装おすすめ会社選び をご覧ください。