屋根に遮熱塗料を使って足立区の補助金を狙う場合でも、縁切り(タスペーサー)の工程は省けません。
補助金の要件は「どの塗料を使うか」の話であって、縁切りをするかどうかは別の話です。どんなに良い塗料を使っても、塗膜で屋根材のすき間がふさがれば、雨水の逃げ道がなくなります。このページでは、足立区で実際に施工した写真とあわせて、その理由を整理します。
縁切り・タスペーサーとは何か
スレート屋根は、屋根材が上下に少し重なって葯かれています。この重なりには、内部に入った水を外へ逃がすためのすき間があります。
屋根を塗装すると、塗料がこのすき間に入り込んで固まり、逃げ道をふさいでしまうことがあります。それを防ぐために、すき間を確保する作業が縁切りです。
タスペーサーは、その縁切りを部品で行う方法です。屋根材の重なりに差し込んで、すき間を物理的に保ちます。
すき間がふさがると、何が起きるのか

タスペーサーを使うことで、屋根の毛細管現象を防止します。
水は、狭いすき間があると重力に逆らって吸い上がります。これを毛細管現象といいます。屋根材の重なりが塗料でふさがれ、わずかなすき間だけが残ると、雨水はそこから内部へ吸い上げられていきます。
逃げ場を失った水は、屋根材の下の防水紙や野地板に留まります。塗装したのに雨漏りが出る、という事態は、この工程を省いたときに起こります。塗り替えたばかりの屋根は見た目がきれいなので、原因に気づくのが遅れやすいのも厄介な点です。
遮熱塗料で補助金を狙う場合も、縁切りは省けません
補助金の申請は、屋根に登る前に済ませます
足立区の省エネリフォーム補助金は、屋根と壁の塗装が対象で、「近赤外線領域における日射反射率50%以上の塗料で塗装すること」が要件です。
ここで整理しておきたいことがあります。この要件は「どの塗料を使うか」についてのもので、縁切りをするかどうかは要件に含まれていません。つまり、補助金の対象になる遮熱塗料を使っていても、縁切りをしなければ雨水の逃げ道はふさがれます。制度の話と、施工の話は別なのです。
下の写真は、足立区の戸建て住宅で屋根に遮熱塗料サーモアイSiを使い、あわせてタスペーサーも設置した現場です。補助金を意識した塗料選びと、縁切りの工程は、どちらも必要だということが分かります。
タスペーサーはどの段階で入るのか|足立区の施工写真

屋根塗装前。屋根材の汚れや塗膜の傷みを確認します。

屋根の高圧洗浄。カビや苔などの汚れを落としてから、下地調整・塗装の工程に入ります。

屋根下地補修。傷みのある部分を補修し、塗装できる状態へ整えます。

下塗り。サーモアイSiの密着を高めるため、屋根に専用シーラーを塗布しています。

タスペーサー設置。屋根材のすき間を確保し、雨水の逃げ道をふさがないようタスペーサーを設置しています。設置するのは下塗りのあと、仕上げ塗装の前です。

釘頭シール処理。雨水が入りやすい細部も施工します。すき間を確保する作業と、ふさぐべき所をふさぐ作業は、どちらも必要です。

仕上げ塗装。遮熱塗料サーモアイSiを重ね塗りして仕上げます。この現場は、遮熱塗料とタスペーサーの両方を行っています。
見積書で工程の有無を見分ける
| 見積りのどこを見るか | なぜそこを見るのか |
|---|---|
| 縁切りまたはタスペーサーの記載があるか | 項目が無い見積りは、工程が入っていない可能性があります |
| 屋根材の種類が書かれているか | スレート屋根かどうかで、必要な処置が変わります |
| 下塗り材が書かれているか | タスペーサーは下塗りの後に設置します。工程の順番が分かります |
| 塗り回数が書かれているか | 遮熱塗料の性能は、規定の回数と厚みを守って出ます |
| 補助金を使うなら着工日の逆算 | 足立区では足場の設置が着工です。申請は着工の5開庁日前までに必要です |
屋根塗装全体の考え方は足立区の屋根塗装、遮熱塗料と補助金の関係は足立区の遮熱塗装、制度の全体は足立区の外壁塗装で使える補助金にまとめています。
足立区でのタスペーサー施工事例
- 東京都足立区一般住宅の外壁塗装・屋根塗装施工事例(屋根=サーモアイSi+タスペーサー設置)
- 東京都足立区千住の外壁塗装・屋根塗装施工事例(高圧洗浄から下塗り・タスペーサー設置までの工程)
縁切り・タスペーサーについてよくある質問
Q. 遮熱塗料で足立区の補助金を使う場合、縁切りは省けますか?
A. 省けません。足立区の補助金の要件は使用する塗料についてのもので、縁切りをするかどうかは要件に含まれていません。補助金の対象になる遮熱塗料を使っていても、塗膜で屋根材のすき間がふさがれば雨水の逃げ道はなくなります。制度の話と施工の話は別のものです。
Q. 縁切りをしないとどうなりますか?
A. 毛細管現象で雨水が屋根材の内部へ吸い上げられます。逃げ場を失った水は防水紙や野地板に留まります。塗り替えた直後は見た目がきれいなため、原因に気づくのが遅れやすい点にも注意が必要です。
Q. タスペーサーはいつ設置するのですか?
A. 下塗りのあと、仕上げ塗装の前に設置します。屋根材の重なりに差し込んで、すき間を物理的に確保します。
Q. どの屋根でもタスペーサーが必要ですか?
A. 屋根材の重なりにすき間があるスレート屋根で必要になる工程です。屋根材の種類や重なりの状態によって判断が変わるため、現地調査で屋根材を確認したうえでご説明します。
Q. 見積書のどこを見れば工程が入っているか分かりますか?
A. 「縁切り」または「タスペーサー」の項目があるかをご確認ください。あわせて屋根材の種類、下塗り材、塗り回数が書かれているかも見ると、工程の順番まで分かります。
Q. 釘頭のシール処理も必要ですか?
A. 雨水が入りやすい部分のため、状態に応じて施工します。すき間を確保する作業と、ふさぐべき所をふさぐ作業は、どちらも屋根塗装の工程に含まれます。
足立区の屋根塗装のご相談
外壁塗装ラボは、足立区舎人に足立店がある区内業者です。屋根材の種類の確認から、縁切りの要否、補助金を使う場合の日程の逆算まで、現地調査のうえでご説明します。
足立区の外壁塗装について、費用・業者選び・施工事例をまとめてご覧になりたい方は足立区の外壁塗装おすすめ会社選びをご覧ください。

























