先に結論をお伝えします。ナノコンポジットWは「汚れにくい」塗料であって、「遮熱」塗料ではありません。
そのため、外壁にナノコンポジットWだけを使う場合、足立区の省エネリフォーム補助金の要件は満たしません。ただし、屋根に遮熱塗料を使う組み合わせであれば、屋根側が対象になり得ます。このページでは、その判断の分かれ目を、足立区での実際の施工写真とあわせて整理します。
ナノコンポジットWとは、どんな塗料か
ナノコンポジットWは、水谷ペイントの外壁用塗料です。いちばんの特徴は低汚染性で、塗膜の表面が水になじみやすい性質を持っています。雨が降ると、汚れと壁の間に水が入り込み、汚れが流れ落ちやすくなります。
足立区の住宅で多いのが、窓の下に出る黒い筋汚れです。サッシまわりに溜まったほこりが雨で流れ、外壁に線状の跡を残します。低汚染塗料は、この汚れの定着を抑えることを狙った塗料です。
「汚れにくい」と「熱を防ぐ」は別の機能です
| 機能 | 狙っていること |
|---|---|
| 低汚染(ナノコンポジットW) | 外壁に汚れを定着させにくくする。見た目の持ちを長くする |
| 遮熱 | 日射を反射して、建物に伝わる熱を抑える |
この2つは目的が違います。ここが、補助金を使えるかどうかの分かれ目になります。
足立区の補助金とナノコンポジットWの関係
申請を出す日は、足場の予定から決まります
足立区の省エネリフォーム補助金は、塗装については「近赤外線領域における日射反射率50%以上の塗料で塗装すること」が要件です。つまり、対象になるのは遮熱塗料です。
ナノコンポジットWは低汚染塗料であり、遮熱塗料として設計された塗料ではありません。そのため、外壁をナノコンポジットWで塗る部分については、補助の対象にはなりません。
では、両立させる方法はあるのか
あります。外壁と屋根で、塗料を分けるという考え方です。
足立区の制度は、屋根と壁の両方が対象です。外壁に低汚染塗料を使い、屋根に遮熱塗料を使えば、屋根の塗装分について補助の対象になり得るという組み合わせが考えられます。実際に、当店が足立区で施工した事例にも、この組み合わせがあります。
ご注意ください。対象になるかどうかの最終的な判断は足立区が行います。塗料が要件を満たすかどうかは、製品のメーカー公表データで確認したうえで、必ず着工前に区へ事前確認してください。また、足立区では足場の設置が着工にあたります。足場を組んだ後の申請は受け付けられません。申請は着工の5開庁日前までに必要です。
補助額や申請の期間、区内業者の要件など、制度の全体は足立区の外壁塗装で使える補助金のページにまとめています。遮熱塗装そのものの考え方は足立区の遮熱塗装のページをご覧ください。
足立区での施工の流れ|実際の施工写真
足立区の戸建て住宅で、外壁にナノコンポジットW、屋根に遮熱塗料サーモアイSiを使って塗り替えた事例の写真です。まさに「外壁は低汚染、屋根は遮熱」の組み合わせにあたります。

施工前。外壁の汚れや色あせの状態を確認します。

外壁の高圧洗浄。外壁に付いた汚れや粉化した古い塗膜を洗い落とします。低汚染塗料は、下地に汚れが残っていると本来の性能が出にくくなります。

外壁フィーラー。下地を整え、仕上げ塗料が密着しやすい状態を作ります。

ナノコンポジットW 1回目。外壁に1回目の仕上げ塗装を行っています。

ナノコンポジットW 2回目。重ね塗りをして、塗膜を整えながら仕上げます。低汚染の性能は、決められた回数と厚みを守って初めて発揮されます。

屋根はサーモアイSi。外壁は低汚染塗料、屋根は遮熱塗料という組み合わせです。補助金を考える場合、対象になり得るのは、この屋根側になります。

屋根塗装の施工後。
下塗りの選び方でも仕上がりが変わります

シーラー塗布。ナノコンポジットWの密着を高めるため、外壁にシーラーを塗布しています。

ナノコンポジットWの塗布。落ち着いた仕上がりを目指して塗装を進めます。

3階建て住宅での中塗り。建物が高くなるほど確認する範囲が広くなるため、足場の上での目視確認が重要になります。
足立区でのナノコンポジットW施工事例
工程ごとの写真と使用塗料は、それぞれの施工事例ページでご覧いただけます。
- 東京都足立区一般住宅のナノコンポジットW外壁塗装・屋根塗装施工事例(外壁=ナノコンポジットW/屋根=サーモアイSi)
- 東京都足立区千住住宅のナノコンポジットW外壁塗装・屋根カバー施工事例(外壁=ナノコンポジットW/屋根=カバー工法)
- 東京都足立区3階建戸建住宅の外壁塗装・ガイナ屋根塗装施工事例(外壁=ナノコンポジットW/屋根=ガイナ)
ナノコンポジットWを選ぶ前に確認したいこと
| 確認すること | 見るべき理由 |
|---|---|
| 汚れが今いちばんの悩みか | 窓下の筋汚れやコケが気になるなら、低汚染塗料が合います |
| 補助金を使う予定があるか | 外壁だけをナノコンポジットWで塗る場合、外壁分は対象外です |
| 屋根も一緒に塗るか | 屋根に遮熱塗料を使えば、屋根側が対象になり得ます |
| 着工までの日程に余裕があるか | 足場を組むと着工扱いです。申請は着工の5開庁日前までに必要です |
| 塗り回数が見積りに入っているか | 低汚染の性能は、規定の回数と厚みを守って初めて出ます |
塗料のグレードごとの違いは足立区の外壁塗装の塗料の選び方に、費用の考え方は足立区の外壁塗装の費用相場にまとめています。
ナノコンポジットWについてよくある質問
Q. ナノコンポジットWは足立区の補助金の対象になりますか?
A. 外壁にナノコンポジットWを使う部分は、対象になりません。足立区の省エネリフォーム補助金は近赤外線領域における日射反射率50%以上の塗料が要件で、ナノコンポジットWは遮熱塗料として設計された塗料ではないためです。
Q. 汚れにくさと補助金を両立させる方法はありますか?
A. 外壁と屋根で塗料を分ける考え方があります。足立区の制度は屋根と壁の両方が対象のため、外壁に低汚染塗料、屋根に遮熱塗料を使えば、屋根側が対象になり得ます。対象可否の判断は区が行いますので、着工前に必ずご確認ください。
Q. ナノコンポジットWは何が汚れにくいのですか?
A. 塗膜の表面が水になじみやすい性質を持っているため、雨が降ると汚れと壁の間に水が入り込み、汚れが流れ落ちやすくなります。窓の下に出る黒い筋汚れのような、雨だれの跡が気になる建物に向いています。
Q. 屋根にもナノコンポジットWを塗れますか?
A. ナノコンポジットWは外壁用の塗料です。屋根には屋根用の塗料を使います。足立区での施工事例では、屋根に遮熱塗料のサーモアイSiや断熱塗料のガイナを使った組み合わせがあります。
Q. 3階建て住宅でも施工できますか?
A. 施工できます。足立区の3階建て戸建住宅での施工事例もあります。3階建ては外壁上部や屋根まわりの作業範囲が広くなるため、足場の組み方と施工中の確認がより重要になります。
Q. 見積りではどこを確認すればよいですか?
A. 下塗り材の種類と、仕上げの塗り回数が書かれているかをご確認ください。低汚染の性能は、規定の回数と厚みを守って施工して初めて発揮されます。あわせて、シーリングの打ち替えや付帯部の塗装が含まれているかも確認しましょう。
足立区の外壁塗装のご相談
外壁塗装ラボは、足立区舎人に足立店がある区内業者です。汚れにくさを優先するのか、補助金の要件に合わせるのか、建物の状態とご希望をうかがったうえでご提案します。
足立区の外壁塗装について、費用・業者選び・施工事例をまとめてご覧になりたい方は足立区の外壁塗装おすすめ会社選びをご覧ください。

























