足立区の戸建てで、外壁より先に傷んでくるのが鉄でできた小さな部分です。窓の上の小さな屋根(霧除け・庇)、窓の面格子、シャッターとシャッターボックス、物干し金物、雨戸。外壁がまだきれいなのに、ここだけ赤茶色くなっているというご相談をよくいただきます。
結論を先に申し上げます。サビは、穴が開く前であれば塗装で進行を止められます。逆に、穴が開いてしまうと塗装では戻せず、部材の交換になります。「まだ点々としている今」が、一番安く済む段階です。
サビの進み方(爪の先ほどの点サビから、穴あきまで)
第1段階 点サビ ゴマ粒ほどの赤い点 |
第2段階 面のサビ 手のひらほどに広がる |
第3段階 浮きサビ 爪で押すと剥がれる |
第4段階 穴あき 板が抜ける・交換 |
| 塗って止まります |
塗って止まります |
ケレンを丁寧に |
塗装では戻りません |
※ 第3段階までは塗装で進行を止められます。第4段階は部材の交換になります。
なぜ外壁より先に、ここだけ傷むのか
理由は三つあります。
ひとつめは、面積が小さく塗膜が薄いこと。庇や面格子は細い部材の集まりで、角が多く、塗料が乗りにくい形をしています。角の部分は塗膜が薄くなりやすく、そこから先に切れます。
ふたつめは、水が切れないこと。霧除けは窓の上に水平に近い角度で付いています。水が流れ落ちずに溜まり、乾くまでに時間がかかります。鉄は、濡れている時間の長さでサビます。
みっつめは、前回の塗り替えで手が回っていないこと。外壁と屋根に予算を使い、付帯部は後回しにされることがあります。10年前にここだけ塗っていなければ、今は素地に近い状態になっています。
サビが出やすい順に、見る場所
足立区の戸建てで、実際にご相談の多い順です。地上や2階の窓から見える範囲で確認できます。
- 霧除け・庇の上面/水が溜まる面です。下から見上げても分かりませんので、2階の窓から見下ろせる位置があれば確認してください
- シャッターボックスの下端/雨が伝って落ちる先です。ボックスの角から出ます
- 面格子の付け根/壁に刺さっている根元は乾きにくく、ここから広がります
- 雨戸の戸袋の下/内側に水が入り、外から見えないまま進みます
- 物干し金物の壁付け部分/荷重がかかる部分ですので、進むと危険です
爪で押すと、段階が分かります
| 触った感じ |
今どの段階か |
この時点での対応 |
| 赤い点が見えるが、表面はつるつる |
点サビ(第1段階) |
軽く落として塗れば止まります |
| ざらつくが、押しても動かない |
面のサビ(第2段階) |
ケレンをして錆止めを入れれば十分もちます |
| 爪を立てると、ぱりっと剥がれる |
浮きサビ(第3段階) |
剥がれる部分をすべて落とす必要があります |
| 押すとへこむ、または小さな穴がある |
穴あき(第4段階) |
塗装では戻りません。部材の交換になります |
※ 手が届かない高さは無理をなさらないでください。1階の面格子や物干し金物で第3段階まで進んでいる場合、同じ建物の2階の庇はそれ以上に進んでいると考えて差し支えありません。
足立区での施工の実際
当社が足立区で行った工事から、鉄部の工程写真を掲載します。

霧除けの錆止め/霧除けの錆止め塗料の塗装中のようすです。(東京都足立区千住 外壁塗装・屋根塗装)

霧除けの錆止め完了後/錆止め塗装後に上塗りを施工していきます。(東京都足立区千住 外壁塗装・屋根塗装)

霧除け庇のサビ止め/霧除け庇のサビ止め塗装中のようすです。(東京都足立区保木間 外壁塗装・屋根塗装)

シャッターBOX塗装の施工中/シャッターBOX塗装の施工中のようすです。(東京都足立区六木 外壁塗装・屋根塗装)

シャッター塗装の施工中/凹凸がある個所などは刷毛を使って塗り替えます。(東京都足立区六木 外壁塗装・屋根塗装)
鉄部で仕上がりを決めるのは、塗る作業よりその前にサビを落とす作業(ケレン)です。浮いたサビの上から塗料をのせると、下でサビが進み続け、数年で同じ場所が膨れます。
この工事と、足立区の制度の関係
鉄部の塗装そのものは、外壁の補助制度の中心ではありません。足立区には近赤外線領域における日射反射率が50%以上の遮熱塗料で屋根や外壁を塗り替える場合の補助制度があり、対象になり得ます。鉄部は付帯部として、外壁の塗り替えと同じ足場の中で扱われるのが一般的です。
ここで大切なのが順番です。鉄部だけを直そうとして足場を先に組んでしまうと、その日が着工日になります。
補助金の申請と足場の順番(ここを逆にすると使えません)
1. 申請 着工予定日の 5開庁日前まで |
→ |
2. 区の審査 対象かどうかは 区が判断します |
→ |
3. 足場を組む この時点で 「着工」と判断 |
→ |
4. 工事・完了報告 |
※ 先着順で、予算に達した時点で終了します。着工前に必ず区の窓口と最新の要綱でご確認ください。
対象になるかどうかは最終的に区の判断です。当社は舎人に足立店があり、区内業者の要件については対応できます。
お見積りで、ここが書かれているか
| 探す記載 |
無い場合に聞きたいこと |
| ケレンの方法と程度 |
サビ落としが「一式」だけの場合、どこまで落とすのか |
| 錆止め塗料を使うかどうか |
上塗りだけでは、下でサビが進みます |
| 塗る部位の一覧(庇・面格子・シャッター・物干しなど) |
「付帯部一式」だと、どこが含まれるか分かりません |
| 交換が必要な部材があるか |
穴が開いている部分を塗装で済ませようとしていないか |
| 足場の設置日と申請の前後 |
足場をかけた時点で着工と判断されるためです |
ご相談でうかがうことの多い内容
Q. サビは塗るだけで止まりますか?
A. 穴が開く前であれば止まります。ただし浮いたサビを落とさずに塗ると、下でサビが進み続けて数年で膨れます。落とす作業の丁寧さで持ちが決まります。
Q. 庇に穴が開いてしまいました。塗装で直りますか?
A. 塗装では戻りません。穴が開いた部材は交換になります。範囲は現地で確認してお伝えします。
Q. 鉄部だけを塗ってもらうことはできますか?
A. 手の届く高さであれば可能な場合があります。ただし2階の庇などは足場が必要になりますので、外壁の塗り替え時期が近い場合はまとめたほうが無駄がありません。
Q. 外壁はまだきれいですが、鉄部だけ先に傷むのはなぜですか?
A. 庇や面格子は角が多く塗膜が薄くなりやすいこと、霧除けは水が溜まって乾きにくいこと、前回の塗り替えで塗られていないことがあること——この三つが重なるためです。
Q. 鉄部の塗装は、足立区の補助金の対象になりますか?
A. 鉄部単独ではなく、日射反射率が一定以上の遮熱塗料を使った屋根や外壁の塗り替えが対象になり得ます。対象の判断は区が行いますので、着工前に区の窓口と最新の要綱でご確認ください。足場をかけた時点で着工と判断され、申請は着工予定日の5開庁日前までです。
雨樋・軒天・破風を含む付帯部全体は足立区の付帯部の塗装に、木でできた部分は足立区の木部の傷みにまとめています。全体の進め方は足立区の外壁塗装おすすめ会社選びをご覧ください。