足立区で「サイディングの板が反ってきた」「釘が浮いて頭が飛び出している」というご相談をいただきます。先に結論をお伝えします。反ってしまったサイディングは、塗装しても元の平らな状態には戻りません。 塗装は表面の膜をつくる工事で、変形した板を押し戻す工事ではないためです。
ただし「だから張り替えるしかない」という話でもありません。反りの程度と原因によって、釘・ビスの留め直しで止められる段階 と、その板だけ張り替える段階 と、下地から手を入れる段階 に分かれます。ここを見分けないまま塗装だけ先に進めると、数年で同じ場所がまた浮きます。
反りと釘浮きは、何が起きているのか
窯業系サイディングはセメントと繊維を固めた板です。表面の塗膜が劣化すると板が水を吸うようになり、吸って膨らむ・乾いて縮むを繰り返します。板の表と裏で水の含み方が違うため、板が弓なりに反り、留めている釘が押し出されて頭が浮いてきます。
つまり釘浮きは、反りの結果として出てくる症状 です。「釘が浮いているだけ」に見えても、板そのものが動き始めているサインだとお考えください。足立区は木造住宅が密集した地域が多く、隣家との距離が近い面は乾きにくいため、北面や隣家側の面から先に出ることがあります。
放置すると、どこまで進むか
サイディングの反り ― 4つの段階 早い段階ほど、やることが少なくて済みます 第1段階 釘の頭がわずかに浮く 板が水を吸い始めます 第2段階
板の端が浮き、影が出る 裏に水が回り、留めが緩む ここまでは、塗り替えと一緒に直せることが多い この先は、張り替えや下地の補修が必要になります 第3段階
板が波打ってきます 防水紙まで水が達します 第4段階
割れ・欠け・脱落 下地が腐り、強風で飛ぶ 板の裏まで見ないと段階は決まりません どの段階かは、現地調査で確定します。 早く見るほど、工事は小さく済みます。 ご相談 0120-162-716
電話で相談する 0120-162-716
煽るつもりはありませんので、事実だけ整理します。
段階
外から見える状態
建物の中で起きていること
第1段階
釘の頭がわずかに浮いている/板の継ぎ目に段差
塗膜の防水性が切れ、板が水を吸い始めている
第2段階
板の端が明らかに浮き、影ができる
板の裏に水が回り、留め付けが緩む
第3段階
板が波打つ/継ぎ目のシーリングが切れている
防水紙に水が達する。下地の胴縁が濡れる
第4段階
板の割れ・欠け・脱落
下地の腐食。強風時に板が飛ぶおそれ
第1〜2段階であれば、留め直しと下地処理をしたうえで塗装まで一度に進められることが多いです。第3段階を越えると、板の張り替えや下地の補修が必要になり、工事の範囲も期間も変わります。早い段階で見るほど、やることが少なくて済む という、それだけの話です。
ご自身で確認できる目安
次のいずれかに当てはまる場合は、早めに見ておいたほうがよい状態です。
板の継ぎ目に、指が入るほどの段差や隙間ができている
釘の頭が板の面から飛び出していて、影ができている
外壁を手で押すと、板がわずかに動く・たわむ感覚がある
継ぎ目のシーリングが切れている、または痩せて隙間が見える
前回の塗り替えから10年以上経っていて、触ると手に白い粉がつく
※ 高所は見ないでください。1階の目の届く範囲、特に隣家側・北面・水切りの上あたり から出やすい症状です。
足立区の施工で、実際に手を入れている部分
当社が足立区で行った工事から、下地を直している工程の写真を掲載します。
サイディング浮き補修/浮きが見られるサイディング部分を補修しています。外壁塗装前に下地を整える大切な工程です。(東京都足立区千住 外壁塗装・屋根カバー工法)
サイディング張替後/サイディングのコーナー部分を張り替えたようすです。(東京都足立区 三階建て住宅の外壁塗装)
いずれも塗装の前に下地を直している 写真です。反りや浮きが出ている外壁は、この工程を飛ばすと塗ったそばから同じ場所が動きます。
この症状と、足立区の補助金のつながり
補助金を使うなら、足場より前に動く
申請と足場のタイミング 足立区の補助金で一番多い失敗がここです 現地調査
見積り
契約
★ 申請 着工の5開庁日前までに提出
交付決定
▲ 足場を組んだ時点で「着工」扱い この線を越えると、もう申請できません
足場設置 = 着工 ここが工事のスタート地点
工事
完了報告 ・先着順です。予算がなくなり次第、受付終了。 ・対象になり得るかは区の判断です。 ・着工前に必ず足立区へご確認ください。 ※制度内容は年度により変わります
ここが判断を急いだほうがよい理由です。
反りや釘浮きの補修そのものは、下地を直す工事です。一方で足立区には、省エネにつながる遮熱塗装への補助制度 があり、近赤外線領域における日射反射率が50%以上の塗料 を使って屋根や外壁を塗り替える場合、対象になり得ます 。下地補修と塗り替えは同じ足場で行いますので、「どうせ直すなら、塗料の選び方次第で制度が使えるかもしれない」 という関係になります。
※ ここを外すと、直せる状態でも制度が使えなくなります。
足場をかけた時点で「着工」と判断されます。 足場が建ってから申請しても間に合いません。
申請は着工予定日の5開庁日前まで に済ませる必要があります。
先着順で、予算に達した時点で終了 します。年度末まで必ず残っているものではありません。
対象は戸建てで、区内業者による施工であることなどの条件があります。
制度の対象になるかどうかは最終的に区の判断 です。金額や条件は年度ごとに変わりますので、着工前に必ず区の窓口と最新の要綱でご確認ください。 当社は舎人に足立店があり、区内業者の要件については対応できます。
つまり「反りが気になってきた」という段階でご相談いただくのが、制度の面でも一番損がない ということです。板が割れて急いで直す状況になってからでは、申請の順番が間に合わないことがあります。
見積りを見るときに、ここを見てください
他社の見積りをご覧になるときにも使える視点です。
見積書で探す項目
書かれていない場合に確認したいこと
下地補修・釘の留め直しの記載
反りが出ているのに補修が一式のみの場合、何をどこまで直すのか
張り替える枚数と場所
「必要に応じて」だけの記載だと、追加費用の判断が後回しになる
シーリングが打ち替えか増し打ちか
反りが出ている外壁で増し打ちのみだと、切れが再発しやすい
使用する塗料の名称と日射反射率
補助制度を使う予定なら、反射率が分かる資料が必要になる
申請と足場設置の前後関係
足場をかけた時点で着工のため、申請が足場より後の日程になっていないか
よくあるご質問
Q. 反ったサイディングは、塗装すれば元に戻りますか?
A. 戻りません。塗装は表面に塗膜をつくる工事で、変形した板を押し戻すものではないためです。反りの程度に応じて、留め直し・部分張り替えなどで下地を整えてから塗装します。
Q. 反りが出ていても、外壁塗装はできますか?
A. できます。ただし下地補修を先に行うことが前提です。反りや浮きを残したまま塗ると、同じ箇所が再び動き、塗膜が割れる原因になります。
Q. 釘が浮いているのを自分で打ち直してもいいですか?
A. おすすめしません。反った板に無理に釘を打つと板が割れることがあり、既存の穴が広がって効かなくなる場合もあります。高所での作業自体も危険です。
Q. サイディングの反りは、足立区の補助金の対象になりますか?
A. 下地補修そのものではなく、日射反射率が一定以上の遮熱塗料を使った塗り替え工事が対象になり得ます。対象の判断は区が行いますので、着工前に区の窓口と最新の要綱でご確認ください。足場をかけた時点で着工と判断され、申請は着工予定日の5開庁日前までです。
Q. 何枚か反っているだけでも、全部張り替えになりますか?
A. なりません。反りが出ている板だけを張り替えることが多く、まだ動いていない板は留め直しと塗装で使い続けられます。現地で1枚ずつ状態を確認して範囲を決めます。
足立区の外壁塗装については足立区の外壁塗装おすすめ会社選び で全体をまとめています。サイディング外壁そのもののメンテナンスについては足立区のサイディング外壁の塗装 を、継ぎ目の劣化については足立区の外壁のコーキング(シーリング)打ち替え をあわせてご覧ください。