外壁塗装の費用は一般の方に馴染みがないものです。
悪質な業者はこの隙をついて法外な値段を請求するケースが多発しています。2007年から2011年までの5年間、リフォーム工事の被害について独立行政法人国民生活センターが受けた相談件数は30,000件を超えています。
特に、増加傾向にあることが問題であり、毎日10件以上は被害に合っている計算になるのです。テレビや新聞でも報道されることが多く、外壁塗装業者は信用できないというイメージが定着しているかもしれません。
上記の被害データは、リフォームの訪問販売を行う業者を対象としたものです。
外壁塗装は特に外から目に付きやすいため、劣化状況を診断しやすいのです。深刻なダメージを受けている自宅の壁を塗り替えてくる良い業者に見えるかもしれませんが、実際のところは高額な費用を支払っていたということに後々気付くというものです。そのため、基本的に売り込む業者は避けておいた方が良いでしょう。
外壁塗装や屋根塗装の悪徳業者の実際にある被害例をご紹介します。
このような被害に合わないよう、悪徳業者の手口を把握しておいたほうが良いでしょう。
なんの前触れもなく訪問してきて、
「ご自宅の外壁の塗装がかなり劣化しています、早く塗装工事をしないと、雨水が染み込んで大変なことになりますよ」
「区内ご近所で工事を何件か受けており、お客様のところも施工すると、ちょうど頭数もまとまり、とてもお得な料金でできます。」
「雨漏りの心配だけでなく、大切な木造のご自宅の木の構造自体にも関わってきて家自体が大変なことになります」
「みなさま、こんなに格安でと喜んで頂いてます。足場・補修・高圧洗浄外壁塗装・屋根塗装、すべてコミコミで２００万円のところ、今お申し込みだと頭数限定最後のパック料金で１５０万円と超格安です」
などなど、大変大変と不安をあおり工事内容や塗料については一切ふれずという例や、見積もり後でも大幅な値引きを武器に契約させようという業者も危ない業者です。
訪問販売の営業が、
「屋根がとても傷んでいるのが、歩いていて見てもプロの私にはわかって、大変だと思い声をかけさせていただきました」
「すぐに屋根だけでもやらないと大変ですよ！今拝見しましたので、見積もりを作って後でお持ちします」
その日の夕方再訪問してきて、
「すぐできるように特別会社に行って工事をあけました。屋根塗装工事１式で５０万円でやりましょう！普段ならこんなに安く出来ない金額です。たまたま私の目にとまって良かったですね」
ものすごくうまく早く話しをされて、契約してしまいました。
あとから考えますと、何の塗料を使うのか？どのように何回塗るのか？など分からず、足場も立てず色も既存の色でと決まられてしまい、何回塗ったかもわからず２日間で終わってしまい、今不安でいっぱいです。
訪問販売の営業が、
「私どもはオリジナルなセラミック系塗料を使用しますので３０年持つ塗料なんです。この高価な長持ちする塗料でこの低価格！お得でしょう」
契約寸前までいったようですが、知人にいろいろ聞き、１００％セラミック素材の塗料など存在せず、シリコン系のセラミックか？フッ素系のセラミックか？でも、３０年なんて大げさな！と聞き取りやめたそうです。
「今回、私どもがオリジナルで作った塗料がございまして、シリコン系の塗料なんですが、１５年から２０年もつ素晴らしい塗料なんです。新商品を知ってもらう為に限定１０棟を先着でこの低価格で施工させていただきます。けして周りの方やお知り合いにも金額は伏せてくださいね、もうこの後はこの金額では施工できませんので。」
そう説明されて、それほど高くはなかったし、新商品・長持ち・低価格・限定の言葉につられて契約しました。
結果、白い何も書いていないペール缶に入った得体のしれない塗料を、１〜２回塗ったか塗らないかで施工されて、不安でいっぱいです。
外壁塗装に関する知識不足を解消するためには、事前に複数の会社から見積もりをとるようにしてください。その中で費用面、知識面で信頼できそうなところを選ぶのが良いでしょう。
外壁塗装ラボでは「相見積もり査定」のサービスをご用意していますので、見積もりの内容が分からない場合や、見積りの項目の内容などで不安に思っていることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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