外壁塗料の国内シェアの9割は、エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントの3社です。
これらのメーカーを比較するにあたって、性能差は極端にあるものではなく、ご自身の希望する用途に応じて選択すれば良いでしょう。
ただし、塗料の世界は4つの世代に分かれており、その中で各社得意不得意は存在します。どのメーカーがどの世代の塗料に強いかが分かるため、塗り替え時に選ぶべきものが選びやすくなるでしょう。
エスケー化研が得意とするのは第一世代と呼ばれるアクリル系。耐用年数は短めですが、コスト面でも抑えられるため、比較的容易に塗り替えできます。
また、こちらのメーカーは耐用年数に優れた第三世代のシリコン系塗料も展開しています。
日本ペイントは第三世代のシリコン系に加え、第四世代とされるフッ素・光触媒の分野にも強いです。
関西ペイントは第二世代のウレタン系や第三世代のシリコン系の塗料に集中。ミドルクラスのものを選ぶなら強いです。
これらの特性に基づいて外壁塗料メーカーを比較しましょう。
日本ペイントの主な塗料の種類一覧
- ファイン4Fセラミック(ファイン4Fセラミックを使用した施工事例)
- パーフェクトトップ(パーフェクトトップを使用した施工事例)
- ハナコレクション100水性(ハナコレクションを使用した施工事例)
- サーモアイSi(サーモアイSiを使用した施工事例)
- パラサーモシリコン(パラサーモシリコンを使用した施工事例)
- ファインシリコンベスト(ファインシリコンベストを使用した施工事例)
- ファインシリコンフレッシュ
- スーパーオーデフレッシュF
日本ペイントの特徴・歴史
日本ペイントは1881年(明治14年)3月14日茂木兄弟が光明社として南品川に設立したのが始まりのようです。当時の帝国海軍は、海外塗料の輸入に頼っていたものを、創設者たちは亜鉛華より固練り塗料を開発して、輸入だけに頼らなくなったみたいです。なんとも深い歴史を感じます。
そして1989(明治31年)いよいよ日本ペイント製造株式会社と馴れしんだ名前と改名し、日本で初めて塗料工業会社ができました。日本ペイントは老舗中の老舗です。
日本ペイントのパーフェクトトップを使用した施工例 基礎・1階・2階の3色で色調を整えた戸建て住宅の外壁塗装
千葉県の住宅塗装
- 外壁塗装:パーフェクトトップ
- 屋根塗装:サーモアイSi
- 施工地域:千葉県我孫子市
- 塗料の色:3色カラー
エスケー化研の主な塗料一覧
- 水性セラタイトSi(セラタイトSiを使用した施工事例)
- 水性セラミシリコン(セラミシリコンを使用した施工事例)
- クリーンマイルドシリコン(クリーンマイルドシリコンを使用した施工事例)
- ヤネフレッシュ(ヤネフレッシュを使用した施工事例)
- セラミガード
- 弾性セラタイトF
エスケー化研の特徴・歴史
SK化研は1955年に藤井實により四国化学研究所を創立し、廃棄される溶剤を下塗り塗料として再製に成功し販売する事になったみたいです。それを基盤に1963年に法人化し1991年に現在のSK科研と改称したそうです。
また驚くことに創設者の藤井氏は、現在も第一線の経営者であることです。なんと上場企業の社長在任最長記録を更新中なんです。半世紀も社長をし一代で売上高800億円超、建築資材の仕上げ材では国内NO1企業を築き上げた凄腕経営者時代の変化にここまで柔軟に出来るからこそ、58年間も社長が務まるんでしょうね。
エスケー化研のヤネフレッシュを使用した施工例 外壁の塗り替えと合わせて屋根の塗り替え工事
葛飾区の屋根塗装
- 外壁塗装:セラミシリコン
- 屋根塗装:ヤネフレッシュ
- 施工地域:東京都葛飾区
- 塗料の特徴:超耐久性
関西ペイントの主な塗料の種類一覧
- セラMシリコンII弾性
- セラMフッソ
- セラMレタン弾性
- アレスアクアセラシリコン
- スーパーシリコンルーフペイント
関西ペイントの特徴・歴史
関西ペイントは1917年に玉木弘により当社は関西ペイント工業所として創業したそうです。
またこの玉木弘は、東京帝国大学応用科学科卒の技術屋で先発メーカーの日本ペイントや東亜ペイントの取締役を務めた程の人物らしいですね。
また東亜ペイントでは、技術長も務めていたから驚きです。そんな玉木氏は商才がすごい。
当時の岩井商店(双日)らから出資してもらい『他社にはないもの、真に顧客が求めているものをつくれば、必ず売れる』の信念で、1926年には日本業界ではまだなかった塗料、ラッカーの国産を実現し、関西ペイントの基礎を築きました。
現在では日本で業界1位の売り上げを誇り、業界屈指の総合塗料メーカーに君臨する。