塗料主要素のうちの合成樹脂「シリコン樹脂」
シリコン樹脂
シリコン樹脂はケイ素を核としたシロキサン結合をもつ化合物の事を言います。
非常に安定している物質で、600度にも耐えることができる高耐熱性塗料ですが、低粘度や価格が高いなどの問題がありあまり実用的ではないものでした。
しかし、最近では他の樹脂との組み合わせにより変性したものが塗料として使われていて、アクリル樹脂と組み合わせたアクリルシリコン樹脂系の塗料がウレタン樹脂系の塗料よりも高性能な建築用塗料として需要が伸びています。
外壁塗装用塗料でもお馴染みのシリコン塗料ですが、正確にはアクリルシリコン樹脂塗料と呼ばれていてシロキサン結合をさせたアクリルポリマーを分散させたエマルジョン塗料の事を言います。
耐熱性や耐候性が優れているので戸建て住宅などの外壁塗装用塗料として人気があり、各塗料メーカーからアクリルシリコン系の塗料が販売されています。
フッ素樹脂系の塗料は耐候性が高く優れた塗料ですが価格が高く、ウレタン樹脂系塗料やアクリル樹脂系塗料は価格が下がってきていますが耐候性も下がってしまうということから、シリコン樹脂系の塗料が耐候性と価格のバランスが取れた塗料として人気が高いのもうなずけます。
塗料メーカー別にシリコン樹脂系の塗料を見てみると、日本ペイントのパーフェクトトップやハナコレクション、エスケー化研の水性セラミシリコンやセラタイトSiなどがシリコン系の塗料として外壁塗装で使われています。
外壁塗装の塗料選びで迷ったらシリコン樹脂系塗料を選択するという人も少なくありません。
耐久性・対候性などの機能性を重視した上で予算もある程度決まっているという方にはオススメの塗料と言えるでしょう。