塗料主要素のうちの合成樹脂「エポキシ樹脂」
エポキシ樹脂塗料は、一般的に耐薬品性が高く付着力が強いので防食性の高い塗料と言えますが、耐候性が良くないので外壁塗装の塗料として使用するときは下塗り材や中塗り材として使われることが多いです。
外壁塗装で使う塗料には、下塗りに向いている塗料、中塗りに向いている塗料、上塗り(仕上塗り)に向いている塗料などがありますが、エポキシ樹脂塗料の場合は上塗りには向いていない塗料ということになります。
エポキシ樹脂塗料にコールタールを配合したものは、見た目上の美観性は高くありませんが安価で海水やアルカリ性に強いという特徴を持っていますので、海洋で使われる船舶や海工作物などの防食塗料として使われています。
コールタールではなく低分子量の樹脂で作られた変性エポキシ樹脂塗料は、浸透性が高いなどの特徴を持っているため高性能な錆止め塗料として使われています。
日本ペイントの塗料だと、下塗り用塗料のパワーバインドがエポキシ樹脂塗料として使われていて、付着性・防食性が高く各種上塗り塗料に適合する塗料として使われています。
エスケー化研の塗料で言うと、錆止め塗料としてよく使われているマイルドサビガードがエポキシ樹脂塗料で、優れた防錆性・下地密着性・速乾性などが特徴です。