色の力、ユニバーサルデザイン
東京都の地下鉄はとても複雑ですが、各路線を色分けすることで、一目でどの路線かわかるようになっています。
また、歩道の段差の部分は色を変えて注意をうながしています。
施設内のドアの色をカラフルな色に塗り分けて分かりやすくするなど、人にやさしい配慮があちらこちらで見かけられるようになりました。
このように、色彩を考慮するなどして、障害のある人や高齢者、子供など、だれでも使える機能や選択性をもったデザインをユニバーサルデザインといいます。
例えば、人の目は、高齢になると眼球の中の水晶体が黄変していきます。そのため、青や青紫は濃いグレーのように見え、色の識別が難しくなります。
この場合、配色の明度差を大きくすると、色の差が解かりやすくなります。
これからは、障害のある人や高齢の人達などにもわかりやすい色彩を考えることが、ますます重要になってきます。福祉や身体に関する知識は、これからもっと必要とされるでしょう。