色があたえる色彩心理Ⅱ
色の効果は様々ですが、ここでは色彩心理の重く感じる色、軽く感じる色、進出色、後退色を詳しく解説していこうと思います。
【重い、軽いと感じる色】
色は軽い色と重い色に分けることができます。どんな色か想像がつくと思いますが、いざ説明できるかというと非常に難しいと思います。では、簡単にご説明いたします。
一般的に、明るい色の方が軽いと感じます。暗い色ほど重いと感じます。黄色やベイジュなどは軽く感じ、黒や紺色などは重いと感じられます。実際に同じ重さでも心で感じかたで重さが変わるのです。
一つの例ですが引越し屋さんの荷物を運ぶ箱は黒いですか?たいてい白っぽい色をしています。白い箱の方が黒に比べて1,87倍も軽いと感じるのです。
色にはこんな不思議な作用もあるのです。
【進出色と後退色】
色には、見かけの距離感で、飛び出してみえる進出色と、へこんで見える後退色があります。
一般的には暖色系や明るい色が進出系といわれています。また暗い色や寒色系が後退色といわれています。
交差点内の事故率をみると、ボディーの色が赤や黄色の車は事故率が低く、青、紺、グレイなどは事故率が多いのは、視認性が進出系の色の方が高いためだと言われています。逆に後退色は視認性が弱い為に廻りの人が認識できない為に事故率が多いのです。
車の運転に自信がない方は進出系の車に乗るといいでしょう。また歩行者も上記の事を理解し十分注意するようにしましょう。
上記の詳細は一般的な事を踏まえて記載したが、外壁塗装や屋根塗装など建物の塗り替えにも大きく関係してきます。進出系をアクセントに使ったり、様々な塗替えの提案が期待できるでしょう。
是非とも色を決める際に参考にしてもらいたい色彩心理です。