室内の壁を塗り替える時に使う自然素材「珪藻土」
最近の自然素材ブームの前から、珪藻土を室内の壁に塗ると良いという効果がいろいろと
説明されて、多くの「それ用」の建材が紹介されてきていると思います。
文献に寄ると、珪藻土とは藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなるもので、主成分は二酸化ケイ素
だと言うことです。
珪藻が海や湖沼などで大量に増殖し死滅すると、その死骸は水底に沈殿します。死骸の中の有機物
の部分は徐々に分解されていき、最終的には二酸化ケイ素を主成分とした殻のみが残るそうです。
このようにしてできた珪藻の化石からなる岩石が珪藻土です。
多くの場合が白亜紀以降の地層から産出されるそうです。
珪藻土は水分や油分を大量に保持することが出来たり、耐火性や断熱性にも優れています
高い保温性や吸湿性もあるために、自然素材として室内の壁に塗る材料としても重宝されています。
さて、そんな自然素材「珪藻土」の注意点をここで話しておきます。
「珪藻土」と「珪藻土建材」はちがうものなのです。
珪藻土は元来、水分を混ぜると固まりますが、乾くとさらさらと固形でなくなります。
そんな珪藻土を塗り壁用に建材として使うために、いろいろな成分の固まらせる材質を混ぜ合わして
建材にしています。
石灰やアクリル系接着剤などが多く使われているようです。
そこで、心配しなくてはいけないことは、何%珪藻土が使われているか?ということです。
いろいろな商品で%表示をきちんとしているものは少ないようです。
中には、ほんの数%しか含まない「粗悪品」も流通しているのが現実のようです。
みなさま、どうぞお気を付け下さい。