外壁塗装を考えた時の頂いた見積り構成について
外壁塗装、屋根塗装をしようと考えた皆さん、まずは相見積もりを取って比較検討をしてみましょう。
比較検討をするにあたり、「どうみればいいの?」「なにがどう違うの?」という疑問の声をよく聞きます。
それを解決するには、どのような原価構成があり、どこをどう塗装するのかをしっかり把握することが大事になります。
「外壁塗装1式、屋根塗装1式、諸経費1式」などという一式見積りは、実際にどこを塗るの?何回塗ってくれるの?下地などの心配な点は?と疑問が多く、もってのほかです。
構成を知るにあたっては、どのような作業工程が有るのかを知るのが一番です。
一般的な作業工程は、
1、近隣の方々へ工事の挨拶に廻ります。
2、足場を建てて、飛散防止のシートを貼ります。
3、下地処理、洗浄
4、場合によってクラック処理やシール工事(目地のシールや窓周りのシール)
5、塗装しない面などの養生作業
6、下塗り・中塗り・上塗りの塗装作業
7、付帯部の塗装(軒や樋や水切り、破風、雨戸、戸袋、シャッターボックスなど)
8、職人社内検査、施主様検査
9、足場解体
お見積り構成としては、
1、足場費用の㎡での金額(1式ではなく足場を建てる全体の㎡が出ていることが望ましい)
2、洗浄費用(建物の大きさがこれだけあるので洗浄費は・・と㎡で出ていると良好)
3、シール工事(打ち増しか、打ち替えか、何mか仕様も書いてあると望ましい)
4、塗装工事(下塗りの材量が何で何㎡、中塗りと上塗りの材量が何で何㎡か明記が望ましい)
5、付帯部の塗装(軒下、樋、水切り、破風、など施工する項目と大きさが明記しているのが望ましい)
面積の算出の注意点をお話しすると、
ご自身でも出来る方法としては、まずだいたいの高さを覚えて下さい。
2階建ては5.5~6mくらい、3階建は8~9mくらいの高さです。
建物の外周の長さを足し算します。長方形で縦6mで横が10mですと6×2+10×2=32mです。
6×10=60㎡(1階の延べ床)×2階建て=120㎡ 坪に直すのに ÷3.3124=36.22
約36坪のご自宅となります。
その建物が2階建てですと、32000×5700=182,4㎡の外壁の面積があることになります。
ですので、洗浄などの面積は、その全体の面積になります。
しかし塗装面積となりますと、そこから開口部の面積を引き算しなくてはなりません。
昔はおおざっぱにその面積の1割くらいが開口と言われてきましたが、今は実際には建物の構造も良くなり窓を大きく取れる家が増えている為、実際の窓や玄関の大きさを測って引き算することが望ましいでしょう。
ご自身でも大体掃き出しの窓は1800×1800くらい、腰窓は1800×1100くらい、と考えながらおおまかでも戸数と大きさを計算し、把握して見ましょう。