外壁塗装や屋根塗装に重要な関わりのあるシーリング材
日本の住宅の屋根は、今でも多く瓦葺き屋根が有ります。
棟瓦・鬼瓦・軒先瓦など取り付け部分は古来、漆喰によって雨仕舞いされてきました。
この漆喰は消石灰にふのり等を粘着する材料と麻や紙などの繊維を混ぜた伝統的な材料ですが、近年、様々な化学物質が開発されて雨じまいにはシーリング材を多く使うようになりました。
外壁についても同様で、塗り壁が少なくなり、サイディングやボードが支流になり、パネル間の目地やその他、雨じまいを行う為にシーリング材でほどこしています。
外壁の塗膜が劣化すると同様に、このシール材も経年の変化により、汚れ、退色とともに硬化が進み、劣化し、およそ10年程度でひび割れなどの現象が起こります。
劣化の現象としては
・目地のムーブメント、シーリング材自体の収縮変形により、波打ち、くびれたりする。
・紫外線、その他外部の熱によりシーリング材がやわらかくなり変形する。
・シーリング材の表面が汚れる場合と、パネル部に付着して汚れる場合がある。
・シーリング材そのものが劣化して、変退色、ひび割れ棟を発生させる。
・シーリング材の表面仕上げ材の劣化。
・被着体のパネルと剥離してしまっている。
このような状態をそのままにしておくと、パネルなどの裏側に雨水が侵入し構造体の腐食の原因になりますので注意をしましょう。