外壁塗装の錆止め塗料の色々について
錆はどのように発生するのでしょうか?
それは、大気中の水分が電解質溶液として作用し、金属と接して極部電池を発生させることにより、陰極部で鉄がイオンとなって溶出し、酸化鉄となる現象を一般的に「錆」と呼んでいます。
どのような塗装をしても、塗膜が金属の表面と空気中の水分が直接接触することを防ぐので、多少は、錆の進行を妨げることは出来ますが、塗膜自体が水、空気を通すので錆を完全に抑えることは出来ません。
そこで、各種錆止め塗料の登場となるわけです。
その、いろいろな原理は、
1、塗膜により鉄面を酸素や水分と遮断する
2、電気抵抗の大きい被膜を作り、腐蝕電流の流れを抑えてイオン化を防ぐ
3、鉄面をアルカリ性にする。
4、鉄面を不動態化して、腐蝕電流の発生を抑える
5、鉄よりイオン化傾向の大きい金属を使う。
などで、これらの原理を応用し錆止め塗料が作られています。
良い錆止め塗料の条件は、
・下地と中塗り塗料に対しての付着性が良好か?
・塗りムラやピンホールの発生が少ないか?
・耐水性があり、水や酸素、あるいは腐食性のイオン等を浸透させにくいか?
・上塗り材との相性が合うか?
などによく注意しましょう。