外壁塗装の塗料で使われる溶媒について
塗料に対して使われる溶媒には、一般的に「水」と「有機溶剤」があります。
これらは、「塗膜」となった時には消え去ってしまう成分です。
塗装の施工をするにあたって、塗料を液状に保ち、より均一に塗りつける作業を行えるようにする役割をはたしています。
有機溶剤とは
物質を溶解する性質を持つ有機化合物で、溶解・洗浄・油出、などの化学処理に使われる化学物質です。
多くの種類が有り、個々に溶解力や沸点等の性質が違い、混合されると相乗効果によって溶解能力、蒸発特性、展延性などの特徴を発揮します。
塗料に使う場合の役割
1、主溶剤・助溶剤
主要材:溶剤単独で樹脂等を溶解することが出来るもの。
助溶剤:溶剤単独で樹脂等を溶解することが出来ないが、主溶剤と合わせて使用すると溶解性能を発揮
2、希釈剤
希釈剤:塗料を塗りやすくするために塗料を薄め、粘度を下げる役割をする
3、リタ―ダ―
リタ―ダ―:主剤・硬化剤が反応して高分子化するための時間を確保するために、蒸発を抑制し乾燥時間を調整する働きを持つ。
現場で多く使われる有機溶剤としては、塗料を薄め塗りやすくするために使われる「シンナー」が有ります。
「トルエン系」「キシレン系」「アルコール類」「エステル類」「エーテル類」「グリコールエーテル類」「ケトン類」「炭化水素類」などさまざまです。
注意点は、シンナーを加えると塗りやすくなり作業スピードは上がりますが、単に作業性だけで判断してシンナーを使うと場合によっては仕上がり異常をおこすことがあるので注意しましょう。