外壁材がPC板・ALC板の時の外壁塗装の特徴
外壁の基材いろいろを昨日からお伝えしていますが、その2としまして
プレキャストコンクリート板(PC板)
この外壁材は、現場に搬入しその場で組み立てられるように工場で作られてくるものです。
鉄筋を中に入れて工場で形成されるコンクリートの板です。
ひび割れが少ないという特徴がありますが、す穴が見られ強いアルカリ成分を持っているのが特徴です。
現場塗装をする場合は、樹脂モルタルやセメントフィラーを用いて下地処理を行うことになります。
表面が緻密に仕上がっているので塗膜が剥離する可能性が有り、2液のエポキシ樹脂シ‐ラーを使う場合が多いです。
工場生産で現場打ちと比較して品質の安定性は高くなりますが、吸水性があり雨水の吸込みなどには十分注意をしたいものです。
十分に乾燥して状態で塗装工事をしないと、変色やはがれを起こす要因にもなるので注意が必要です。
軽量気泡コンクリート板(ALC板)
この外壁材は、上記のPC板の一種で、セメント・石灰・桂砂に発泡剤(アルミ粉末)を入れて形成し約180℃・10気圧でオートクレーブ(高温高圧蒸気)養生をして作られる材質です。
軽量で耐火性に優れていて保温性が高い材質です。
弱い点は、表面の強度が弱いので欠けやすく、表面層が粗く細かい穴があいているので吸水性も高く、よって外壁材として使う場合は表面を塗膜で保護し透湿を防ぐ必要があります。
外壁に使う場合は、防水性の問題から縦方向に取り付け外部側を防水処理し、内部側は通気工法にし通気性を確保出来るように仕上げ、パネル間の目地をシールにより防水処理をします。
塗装に関しては最初の下塗り材で塗料が染み込んでしまわないような処理をして塗料の付着性を高めてから中塗り・上塗りへと続けましょう。