塗料主要素のうちの合成樹脂「ウレタン樹脂」
ウレタン樹脂
ポリオール(-OH)とイソシアネート化合物(-N=C=O)を反応させてウレタン結合させた化合物。
建築関係では、断熱材やシーリング材に使われています。
その他では、車関係のクッションですとか、衣類としてはスポーツウエアに使われています。
用途として、塗膜が光沢が良く付着性に優れているため、高級家具やフローリングの仕上げ塗りにもよくつかわれます。
1液型と2液型があり、1液型には「湿気硬化型」「加熱加工型ブロック」「ラッカー」などのタイプがあります。
外壁塗装用として使われる1液型には、「水系硬化型ウレタン」があり、それは、水中にポリマーと架橋材が安定して分散していて、水が蒸発すると両社が反応して硬化するしくみなので性能が高い塗膜が得られると言われています。
2液型は、ポリオールを主剤としていて、使用時に硬化剤のポリイソシアネートを混合して硬化させます。
昔はこのイソシアネートの強い毒性や変色する現象が懸念されていましたが、近年改良を重ねてだいぶ
改善されてきています。
特性として、特に「アクリルウレタン樹脂」は光沢保持性にも優れている為に、建築用だけでなく、車の補修用などにもよく使われています。
注意点は、硬化剤が水と反応しやすいので、貯蔵中は容器を密閉して変質を防ぐこと。また、高湿度時には水分と結合して尿素結合をおこし、塗膜性能が落ちるので注意が必要です。
また、アルコールとも反応してしまう為、使用するシンナーもアルコールを含むものは避けて、ウレタン塗料用シンナーを使用して下さい。