塗料の調合は大切
塗料用語として塗料の調合というのは、入手した塗料を使う直前に、塗りやすいように、シンナーを加えて粘土を調整したり、紛体の塗料をあらかじめ用意された液や水などを加えて塗れる状態に混練する、2液・3液の塗料を混合して塗る準備をする作業を総称です。
塗料には既調合塗料と、使用直前に混合して調合して使う塗料があります。すでに調合された塗料であっても、それは標準てきな調合であって、ぬられる素材の材質、温度、湿度の高低や、塗装工法がローラーブラシ塗りか、吹付によるか等の条件によって、使用直前に水を加えて調整する必要があります。
またセメント系塗料のように使用する直前に水を加えて撹拌し、塗装しやすい粘度に調合し、一定時間内に塗り終わらなければならないものもあります。
特に合成樹脂塗料でウレタン、エポキシなどのように2液・3液形にセットされている塗料は保存上別々の容器に入っていますが、使用する直前にこれらの材料を一定率に混合すると、化学的に硬化作用が始動し数時間で硬化する重合型の乾燥機構を持った塗料があります。
これらの塗料の調合には、時間の測定と、正しい混合割合、調合の順序を間違いなく作業を進めることが必要です。
一般に塗料をシンナーで薄める場合、薄めすぎると塗膜が薄くなったり流れたりします、その他塗膜の性能低下する原因になります。
また、粘ちゅう度が高すぎると佐合効率が悪い、はけ目が立ってきれいな塗膜を得られない等の欠陥が生じます。
ですのでファードカップなどを使って塗料の標準的な粘ちゅう度に調整して塗装する事が大切です。必ず製造業者のカタログなどを見て適正な添加調合が大切です。
また、一人一人で調合すると、ばらばらの長後比率で建物を塗装する事になるので、一人の管理者が調合の管理をした方が良いでしょう。