塗料と塗装の技術力でできた明石海峡大橋
ある本を読んで、やっぱり塗装は凄い力を持っているんだと思いました。
人が作るものはやがて痛み老朽化しますが、塗料と塗装技術によって悪環境でも老朽化の抑制に絶大の力を発揮するんですね。
ここでは、私が塗装の力で驚愕した明石大橋の話を紹介いたします。
瀬戸の島々の四国・本州を陸路で結ぶ瀬戸内大橋が実現したのは1988年(昭和63年)のことです。
本州はご存知の方もいると思いますが、6つの橋から成り立っており、道路や鉄道の併用橋です。
また驚くのが、その距離なんと37,5㎞もあるということです。
そのように長い橋は、海の上にある事で、度重なる自然災害、海水、振動、強風、過酷な条件下におかれているのです。その長い距離の橋を隅々まで保護しているのが、塗料と塗装の技術力です。
この技術は世界最長の吊り橋、明石海峡大橋に大きな影響をもたらしています。
メインロープはなんと6万トンもの荷重にも耐えられことができ,また世界で初めてヘリコプターを使ってのパイロットロープの渡海に成功しています。
このような世界的に有名であり、世界に誇れる吊橋も塗料と塗装の力で保護されているのです。
明石海峡大橋の場合もそうですが、塗装は全て工場で行われ、7回塗りもされています。
仕上げはフッ素樹脂塗料を使用し長期耐久性を実現し、また定期的な保守で塗装工事等を行い、人々の架け橋、ライフラインを守っています。
日本の土木業の技術力に建築の塗装技術、メーカーの塗料の技術が、明石海峡を守っているのですね。