「下地の劣化診断」の方法
昨日は「下地の劣化診断」の必要性をお話ししました。では、それはどのように行ったら良いかを本日お話します。
塗膜の品質を調べる
・塗膜が劣化しますと付着が弱くなり下地からの剥がれや割れ・膨れが発生しやすくなります。
・下地の傷みの進行が、水分を含むことによって早くなります。
・割れや膨れは肉眼でも判断が出来ます。付着性は塗膜の剥離検査をするのも方法の1つです。
変退色、白亜化(チョーキング)を調べる
・家を建てたときの塗装色見本と現在の色の差を確認する。
・色見本が無い場合、北面などの日の当らない劣化があまり進行していない部分と日の当たる部分を比較 する。
・チョーキングについては、手のひらで擦りその汚れ具合を判断する。
セロテープを貼り・剥がしして不着具合を見る方法もあります)
チョーキングスケールというものもありますので、準備するのがよいでしょう。
汚れ具合を調べる
・測定対象個所を濡れタオルでこすって見て汚れ具合を確認する
下地の傷み具合を調べる
・下地の傷みが激しい場合は、そのままにして塗り替えることは危険です。
・金属製素材は、穴があいていないか?錆により塗装面が盛り上がっていないか?ビス等が浮いてきてい ないか?見る。
・サイディング、結合部分のシーリングが劣化していないか?そこから雨水が侵入していそうか?みる。
・サイディング、釘の頭などういていないか?反りが出て来ていないか?みる
・木質系素材、雨水を吸いこんで湿っていないか?素材自体が腐ってきていないか?みる。
・木質系素材、シロアリの被害をうけていないか?(蟻道などの有無を確認)
診断結果を集約し表にまとめてみることをお勧めいたします。