外壁塗装をする時に基材が金属製外装材だった時
金属系外装材には、鋼材や亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム、ステンレスやガルバ二ウムなどがあります。
軽量で施工性がよいので各種外装材に使われています。
一般的な住居でも、外壁材だけでなく、屋外階段、フェンス、物干し、ベランダ手摺り、笠木、屋根材にも多く使われています。
これらについては、材質や既存の塗膜の種類を事前に把握し、適切な下地処理を施さなければなりません。
特に鋼材は、適切な防錆処理をしっかりするようにしましょう。
鋼材
成分で分類すると炭素銅と合金銅、用途で分類すると一般的な普通銅と特殊な成分を加えた特殊銅があります。
住宅には、加工性が優れているので、外壁サイディング、階段、雨戸、パラペット、水切りなどに使われています。
長期的観点
やはり、錆対策が非常に重要です。錆には黒錆や赤錆があり、どれも磁器性を持つ酸化物のため、いずれは剥がれてきますので、塗装を行う前には、その部分を完全に除去することが望ましいです。
とくに赤錆については、時間の経過とともに発生し増大していくので十分な対処が必要です。
基本的考え
酸素と水が存在すれば、電気化学的反応により、錆は発生します。
対処
1、皮スキやサンドペーパーなどで錆やごみを除去する。水分を拭い脱脂洗浄により表面を清浄にしてなじみをよくする。
2、平滑な表面の場合は適度に粗面化してアンカーパターンをつけ、塗膜が付着する足掛かりをつける。
3、金属の地肌は活性状態になっている場合は錆やすいので、リン酸塩により化成被膜処理により不活性化する。