暦で選ぶ外壁塗装工事の開始日、その2
昨日は六曜の話をさせて頂きました。
本日はもう少し暦注のいろいろをお話しします。
まず今日は「三隣亡」のことをお話ししましょう。
建築関係、特に大工さんや鳶さんはこの日に上棟などをすること、足場を掛け始めることを嫌うようです。
塗装屋としては、足場を掛ける日を忌み嫌うわけではなかったですが、そう聞くと嫌ですね。
でも、いろいろな説や文献を読み漁ってみますと、どうも間違った迷信のようです。
もともと歴としてこの日は、江戸時代ころには「三輪宝」と書かれて、「屋立てよし」「蔵立てよし」と記載されていたそうです。現在とは正反対の吉日だったことになります。
所説はいろいろあるようですが、どうも暦の編集者が 「よ」と「あ」を書き間違えて「屋立てあし」「蔵立てあし」と記載、それがそのままこんにちまで凶日としてつたわったのでは?とのことのようです。
悪い日を宝ではおかしいということもあり、同音の「三隣亡」に書き改められたようなんです。
暦の本によっては、今でも「高いところに登るとけがをする」などと書かれていたり、三軒隣まで亡ぼすと解釈している言い伝えも残っているようです。
あまり気にしない方がよい日のようです。