外壁塗装の塗料に含まれる顔料について
顔料とは、水や溶剤等の溶媒に溶けず、色彩を持ち、塗料や化粧料の着色に使う微粉末です。
大きく分けると、「着色顔料」と「体質顔料」に分けられます。
「着色顔料」
・塗膜の表面に光があたると、塗膜の顔料により特定の波長が吸収されるか反射されます。
白色は大部分が反射し、黒色は大部分が吸収されます。
人の目で見れる波長耐を可視光線といいますが、波長の長いものから、赤・黄・緑・青・紫となり、その反射する波長の色が塗膜の色を示します。
・顔料の性能は、「着色力」と「隠蔽力」によって評価されます。
「着色力」は評価対象の顔料をあらかじめ標準と定めた顔料と混ぜ合わせ、同じ色になった時の相対的な値で評価を決めます。
「隠蔽力」は、顔料を混ぜた時の不透明度どいいます。
下地を完全に隠すことの出来る最少厚さの単位面積あたりに含まれる顔料の料の逆数で表します。
隠蔽力の大きい顔料は、比較的少量の顔料を混ぜ合わせることにより下地を隠すことが出来ます。
着色力と隠蔽力が強い顔料であれば、少量の顔料で下地を隠し目的の色を出すことが出来るので高い評価が得られます。
弱点としては、顔料の比率を高めると、塗膜の着色や隠蔽力は高まりますが、塗膜の性能は低下します。
「体質顔料」
・炭酸カルシウム、タルク、マイカ、炭酸バリウムなどが有ります。
白色の物質ですが、塗料に混入されると無色透明で着色力がありません。
下塗り塗料に使う場合が多く、また、白色塗料の増量に使用する場合もあります。
作業性を良くする効果があります。