外壁塗装の塗料に含まれる添加剤8種類
外壁塗装や屋根塗装に使われる塗料には様々な添加剤が使われています。
塗料そのものの品質を安定化させるためや、塗装するときの作業性を向上させる役割や、塗装後の塗膜にカビ等が付着しないようにする働きがあります。
界面活性剤
脂肪酸・有機酸・金属塩等が使われていて家庭用洗剤などにも使われています。
塗料に含まれる界面活性剤の役割は、表面張力を低下させたり顔料を固まらせず塗料の中に均等に分散させる働きや保管中の沈降防止剤としての役割を持っています。
ただし、沈降防止剤の役割があっても比重の違う物質が含まれているため、塗料を使う前には十分にかき混ぜることが重要です。
たれ防止剤
塗装の作業に適した粘度に調整し、塗膜が流れて落ちてしまうことを防ぎ付着性を高めるためにベントナイドや脂肪酸アミドなどが使われています。
消泡剤
塗料を塗った時に、空気が含まれて気泡が発生し乾燥後に気泡の跡が残ってしまうことを防ぐために、シリコン化合物やビニル系化合物が使われています。
色別れ防止剤
種類の違う2種類以上の顔料を使う時にそれぞれの顔料の差によって色別れが発生し色むらになってしまうことを防ぐために、界面活性剤やレシチンなどが使われています。
防腐剤・防カビ剤
塗料に含まれる界面活性剤はカビ菌の栄養源となりやすいので、防腐剤や防カビ剤が使われています。
可塑剤
塗料の軟らかさや肉持感を持たせて付着力を高めるために、アクリルラッカーや塩化ビニル系塗料に使われています。
皮はり防止剤
塗料を使っていない時に空気と接する表面に皮ができる現象を防ぐためにフタル酸樹脂エナメルや合成樹脂調合塗料に添加されています。
レベリング剤
塗膜の流動性を向上させてロール目などが出ないようにするために、アクリル系重合物などが使われています。