塗料主要素のうちの合成樹脂「塩化ビニル樹脂」
塩化ビニル樹脂そのものは、高い耐水性や耐薬品性などを持ち高性能な樹脂ですが、溶剤に溶けにくかったり付着性がよくなかったり臭気が強いなどの特徴を持っているため外壁塗装や屋根塗装の塗料には向かないという特徴を持っています。
また、このような性質を改善するために酢酸ビニルを共重合させた塩化ビニル樹脂エナメルというものが作られています。
塩化ビニル樹脂エナメルの1種は洗面・浴室などの水回り部分の内壁の塗装に、2種はコンクリートやモルタルなどの外壁塗装に多く使われていました。
しかし、溶剤の安全性が問題視されたり室内環境への配慮などで一般住宅には使われなくなりました。
一般的な外壁塗装の塗料は、水性樹脂塗料や弱溶剤形・溶剤形の塗料が使われていることが多く最近は塩化ビニル樹脂塗料は使われていないということです。
参考までに、エスケー化研の水性セラミシリコンは水性樹脂塗料、日本ペイントのハナコレクション300UVファインは4フッ化フッ素系樹脂塗料となっています。