外壁塗装を行うにあたり「下地の劣化診断」の必要性
ここでは、外壁塗装を行う時の第一の注意点として、「下地の劣化診断」が必要なことをお伝えいたします。
一戸建てや集合住宅などの気象条件の影響を受けやすい外部での塗装は、常時、一定の最適条件の塗装工事を続けることが困難で数多くの問題をクリアしていきながら進めていきたいものです。
特に外壁塗装の塗り替えの場合、非塗装物が一様でなく材質自体が多種類なので「劣化状態」が一律でなくさまざまです。
塗膜の劣化は、雨風にさらされた外部に有る状態で、ゴミやほこりが付着し汚れ、さらには紫外線を受け光沢が劣化し変色して行きます。さらに劣化が進むと、顔料が析出して表面が粉化するチョーキング現象が起こり、クラックや膨れを発生させることにもなっていきます。
このような状態になり、塗膜の割れ・クラックなどから水が浸入し、内部の基材まで傷んでいる心配が多くあります。
下地の劣化診断としては、
1、表面の仕上げ材(塗膜)のみが劣化しているのか?
2、モルタルなどの下地材にも及んでいるか?
3、シール材の劣化がどの程度進んでいるのか?
シール材の劣化により、雨水が多く侵入し基材にまで傷みが及んでいる場合、下地補修に予想以上の工費がかかるかもしれませんので要注意して下さい。補修の方法も十分に検討することをお勧めします。
また、既存の塗膜に対して、
1、付着性等の相性の良い塗料(塗装仕様)を洗濯する
2、下地の現在の状態に適した良い塗料(塗装仕様)を洗濯する
上記を選択するにあたっても、十分な「下地の劣化診断」が必要となります。
下地の補修や、あるいは下地の表面の改質することにより適切な塗装をすることが可能になります。