錆止め塗料の知識や性能
錆止め塗料とは、上塗塗料が油性および油変性合成樹脂ペイントを用いる錆止めを主目的とする下地用塗料の事を錆止めといいます。
金属は、水と酸素の存在下で水酸化物に化学変化し、主に水溶性物質となり、腐食減損してきます。この現象で鉄面に生じるものが錆びとなります。
では錆止め塗料は、錆びが発生しないよう考慮して塗料を開発しているのでしょうか。下記がその事柄です。
鉄をはじめ金属の腐食現象を防止するためには、鉄面を酸素、水そのほかの腐食成分との接触を防ぐために、塗装またはメッキなどで皮膜で全体を覆う。
腐食電流の値を小さくする。鉄の表面は水分下では電流が発生しているので、陽極から陰極に流れる電流の腐食電流の値を小さくし鉄をイオン化しなくし酸素と反応させないようにする。
鉄面に不動熊化する顔料を使い腐食電流を流さないようにする。または、塩基性顔料を塗装する。
これらの要素をふまえて錆塗料は開発されています。
一般的に、錆止め塗料に要求されている性能は上記の通りだですが、施工を考慮して注意し開発している事柄は下記の通りです。
1回塗で比較的厚膜を形成する。
下地および次の工程との層間で密着性が良い事。
塗膜の物質で硬度と柔軟性のバランスがとれていて衝撃、摩擦などの耐えられること。
塗膜が水、酸素、腐食性物質の透過を防止する能力をより以上に有することと、もし透過しても、その成分の錆びの発生能力を低下させる能力のある顔料を配合する事。
錆止め塗料のままの期間、工事の関係で放置されるケースが多くあり、下地塗料といえ、ある程度の耐久性が必要である。