外壁塗装など塗膜に残る成分
外壁塗装などの塗膜として残る成分の事を一般的に塗膜要素といい、この塗膜要素は、塗膜主要素、副要素と総称してビヒクルといい成分と顔料に分けられます。
塗膜主要素は塗膜形成主要素ともいい、塗膜を形成する結合材であり、塗膜の性能を決定づけるもので、一般的に油類とか合成樹脂類によって代表されます。
塗料の基本的な分類は、この主要素である油類や合成樹脂油の種類によって作られています。
油を単独で分類したものがボイル油で、これに顔料を入れたものを油性ペイントや油性調合ペイントと言われるものです。
また、油に天然、加工そして合成樹脂を加えて加熱などで反応させたものが一般に油性ワニスで、これに顔料を加えたものが油性エナメルとなります。
一方、油と他の成分とを反応させ合成樹脂を重合させたものの代表が、建築塗料の代表となっているアルキド樹脂であり、この樹脂を用いて油の量が多いい樹脂を用いたのがフタル酸樹脂エナメルと言われています。
塗料に用いられる合成樹脂を大きく分けると、熱を加えると軟化する性質のある樹脂と熱を加えると硬化する樹脂に分けられます。
塗膜副要素とは、一般に塗料組成の中では添加量が少ない薬的に添加する成分です。塗装作業や塗膜の性質を向上させるための添加剤です。
他にも塗膜として残る成分はあります。顔料です。塗膜の残る成分としてビヒクルと並んで重要な成分がこの塗料です。顔料の種類は合成樹脂以上に多くあります。
このように様々な成分によって頑丈な塗膜を作っているのです。
一般の方がここまでの知識を覚える必要はありませんが、沢山ある成分の中でも塗料は樹脂と顔料で出来ていると理解しておけば、十分でしょう。