外壁塗装工事の目的や力
外塗装工事によって得られる生産物としての塗膜は建設工事の他の工事と比較して多くの特性を持ち、その特性が塗装の目的を達成するものであっても、それを十分に理解することが重要です。
ここではその特性について紹介します。
塗膜はミクロ単位で巨大な建築物を美装、保護している、建築の生産においてもその生産物がミクロ単位でその目的を達成できているのは塗膜のみであり、1回塗で得られる塗膜の厚みは20から30ミリの厚みです。所定の塗替え回数をしても100ミクロ単位程度です。
このことは、塗膜は重要な力を持っている反面、その塗装工事の良否は端的に現われるもので、施工の時の管理が大変重要という事がわかります。
外壁塗装工事は、生産の場で、その形成を変化させます。
建築工事の中でその生産段階で変化が大きい物は、コンクリート工事に並んで塗装工事なんです。
塗料は液体状態を固体状態に変化させるもので、自然の力である空気や熱エネルギーなどによって化学反応を起こして塗膜になります。
この変化の事を乾燥、硬化といっていますが、乾燥、硬化条件は様々で、生産物と塗料にピッタリの条件が必要です。
塗膜は有機化合物が中心ですが、建築工事では、有機化合物を使用する他業種の防水工事なども、のちに加えられましたが、最も古いのが塗装工事です。
建築工事ではコンクリート、鉄骨など無機質が中心です。
その中でも近年では無機高分子とのハイブリッド化が開発されつつあります。
塗料は有機質の代表になっていますが、その生産は、品質、工程、安全などの管理する形態が違っています。また塗膜はライフサイクルを持っており、太陽光や雨風、の自然から受ける外力によって、劣化現象が起き耐久性を失いますが、再度、塗装によりミクロ単位で塗膜を再生でき建物の存在を延長させる力を発揮する事が出来ます。