塗料と塗装の技術力(東京タワー)
東京都タワーといえば東京のシンボル的建造物ですね。
昭和33年に完成した東京タワーは、戦後敗戦した日本の復興してきた象徴でもあります。
現在では渋みを増して、昭和漂うレトロな雰囲気を感じさせてくれますね。
また映画ALWAYSでも度々でできたことで、戦後人々がどれだけ東京タワーで心をはずませ、どれだけ助けられたかを、知ることができました。
そんな偉大な東京タワーの外装に使われているのが鉄骨です。
また、それを保護しているのは塗料と塗装の技術力でです。
鉄部は錆が出ることが、あたりまえと思われていますが、なんと東京タワーは錆を殆ど落とすケレン作業が要りません。
というのも東京タワーは5年に一度のペースで塗替えをしており、殆ど錆が出ないからなんです。
ですので塗膜は5年おきに厚くなっており、現在では新聞紙16枚程度まで塗膜が塗料で厚くなっています。
これだけ大きな東京タワーどれだけの塗料を使用しているかご存知ですか。
東京タワーの塗装面積は東京ドームの2倍の7万8千㎡もあり、それに使用する塗料の20kgの缶数は約1560缶です。実に3万1200kgもの塗料を使用しているのです。
また一概に凄いともいえない事もあるのです。
溶剤塗料の中にはVOC(揮発的有機化合物)というものが含まれており、東京タワーの場合では約24%の7400㎏がそれに当てはまります。
VOCは最近、よく耳にする光化学スモークの原因物質であり人体にも環境にも良くありません。
しかし外部の作業では改正大気汚染防止法には触れない事から自主規制を呼びかけています。
東京タワーも2007年からは、一部分で水性塗料を積極的に取り扱うようになっているようですね。