塗料の歴史
我々が当たり前に使っている塗料は、元々は、日本が独自で開発したものではありませんでした。
元々はイギリスなどからの輸入に頼っていた日本でしたが、輸入による塗料は高価すぎ、多様面に使用
する場合には大きなコストが掛かるため、明治7年になって、現在の日本ペイントの創設者である茂木重次郎によって、はじめて日本での塗料開発に成功したそうです。
ペリーが来航する事によって伝わった洋式ペイントも、僅か19年の歳月で開発するとは、やはり日本人の精神、技術力の高さを感じされてくれる歴史ですね。
また、この当時は船舶や鉄橋、汽車、建築物などの新しい時代への物作りが盛んだったため、日本ペイントの国への貢献度ははかりしれないでしょう。
そして月日は流れ車も普及し、戦前戦後初期の車の塗装はラッカーが主流でしたが、日本にはまだ、このラッカーを作るノウハウがありませんでした。しかし戦後に入り現在の関西ペイントがラッカーの開発に成功し大きく飛躍し、その名を轟かすことになります。
また、1948年には日本塗料工業会が設立され。1951年頃にはメラミン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂などが開発され、本格的な合成樹脂塗料の幕をきったそうです。
塗料の開発したメーカーのおかげで、現在のように容易にメンテナンスができる多機能性の塗料が使用できるようになったんですね。