JISで分けられている2つの色名
人間の目で識別できる色の数をご存知でしょうか。
およそ750万色あるといわれています。色を測定する機械では、計り知れないほどの色を識別できるともいわれています。
では、あなたが塗装会社やデザイン会社などに、莫大の色の数の中から特定の色を間違いないように伝えようとしたら、どんな方法があるでしょうか。
1つは、現物や印刷された色見本帳をみせる方法があります。しかし、これらの方法は、紙が古くなったり変色したり、光線の関係で違った色に見えてしまう欠点もあります。
また電話や、メールでつた偉ければいけない場合は、どのように伝えたらいいでしょうか。
2つ目は、色に名前を付けることです。これなら、電話や、メールでも大丈夫です。
私たちは、普段何気ないときに、赤、黒、黄色、青などといっていますが、日常の様々な会話や本などででてくる色は色名といって、JISによって慣用色名、系統色名の二つに分けられているのです。
慣用色名
桜色、レモンイエロー、象牙色、サーモンピンク、藍色、紅色、コバルトグリーンなどがあります。動物の名前の名前を使って示すことが多く、その色をイメージしやすい呼び方です。全部で269色があって、色のイメージを伝えるのに便利です。
しかし、これらの呼び方は、色名が同じでも人によって受けるニュアンスが微妙に違ったりすることもあります。
なぜなら人によってとらえかたに個人差があるからです。このように慣用色名はおおうよそのイメージできる色の事をいいます。
系統色名
色そのものを表す、赤、黄赤、緑、赤緑、青、青紫、紫、赤紫、黒、白、灰のあ3の基本色と、それに、うすい、こい、明るい、くらい、やわらかい、など、色を言い表す特定の修飾のことばをつけて、明るい、赤、くすんだ赤などを表したものをいいます。慣用色名よりも詳細に伝えることができます。