色があたえる色彩心理Ⅰ
色は人に様々な心理的な働きをしています。ここでは色彩心理の興奮色、鎮静色、膨張色、収縮色について詳しく解説していこうとおもいます。
【興奮色・鎮静色】
興奮色と鎮静色と言う言葉をご存じでしょうか、色には、人を興奮させる興奮色と、反対に気分を落ち着かせる鎮静色があります。
その理由は、赤やオレンジなどの暖色系であざやかな色は、交感神経に作用して血圧や脈拍を上げるので興奮感を与えます。
青などの寒色系などの鈍い色は、副交感神経に作用して血圧や脈拍を下げるので鎮静感を与えるのです。
このように色にはしっかりとした理由があるのです。
この色をとり入れて施工する場合は注意も必要です。
興奮色をとり入れたため、仕事の能率が下がるオフィスにしてしまった失敗例なども多くありますし、逆に勉強部屋の壁の内装を鎮静色に変えたとたんに、勉強がはかどるなどの成功例があります。
使い方ひとつで有効に利用できるので、必ず色の専門家などに相談するようにしましょう。
【膨張色・収縮色】
大きさが同じでも、色によって大きく見えたり、小さく目たりすることがあります。
大きく見える色の事を膨張色といい、小さく見えることを収縮色といいます。
暖色系の方が寒色系よりも、また明るい色の方が暗い色よりも膨張してみえます。
スッキリとした塗替えを希望される場合は黒ベースの収縮色を選択するといいでしょう。
また大きな建物に見せたい方は白ベースの膨張色を選択するといいでしょう。