はけ塗り
はけ塗りは塗装の施工方法としては最も古くから行われている、現在でもその使用方法は変わっていない。まずは,はけの塗り方について紹介しましょう、塗り方は、腕および身体全体を動かすつもりで塗り、絶対に手首だけで塗ってはいけません、平らで広い面積の作業手順は、塗ろうとするものの右上よりはじめて、左下で終わるようにします、横に長い物は右から塗りはじめて、左へと進行していきます。調合ペイントのような刷毛目の残る塗料を使う場合には、対象物の長手方向に刷毛をとうし、刷毛のつなぎ目を目立たせないように、1本、刷毛を通してください。他にも棒状塗りという技術があります。刷毛捌きには、ならしばけを殆どつかわずに塗りあげる方法を棒状塗り(棒塗り)といいます。またこの棒塗りは、エナメル類、ワニス類、酒精ワニス類、ラッカー類などの速乾性の高い塗料で使われる技術です。その要領ですが、ひとはけごとの塗料の塗付量を平均にすること、はけさきに力を加えないで、軽く動かし、刷毛に含んでいる塗料が少なくなってから、しだいに力を加えて塗る、塗りつぎには、つなぎ部分で、はけの重なりをなるべく少なくする。大切なことは均等に塗料を配る技術であり、力の加えかたで調整するという事です。このように「はけ塗り」には高い技術が必要であり、デメリットも沢山あります、例えば速乾性の塗料には向いていない、調合ペイントなどは刷毛目がのこりやすい、機器よりも作業効率は悪い、刷毛は消耗品である、このような事をしっかり理解して使うことをオススメします。