塗料の色合わせは知識と経験
色合わせは、人が視覚によって経験的に覚えていく技能であり、塗料を扱う塗装技能者(職人)にとっては必要最低限のスキルでもあります。また店頭調色技能士という職種職業能力開発促進法に加えられたほどの技能でもあります。色合わせは定量的に調合すると製品は同一のものを生産できる理屈でもあり、現に小型の定量調色器やコンピューターを導入した大型の機会も存在するんです。しかも一般的には塗装性能の責任上、それぞれの塗料製造メーカーが工場において管理された中で調色したものを使用現場に搬入される事となっています。またJASS18.1.1のe上塗塗料の調色には「上塗に用いる塗料の調色は塗料製造メーカーの色・つやに調合することを原則とする。但し、特に使用料が少ない場合はメーカー係員の承諾を受けて、同一製造メーカーに同種の塗料を混合することができる」となっています。日常塗装業者は得意先の要求によって、現場で見本塗りして色を決定したり、少量の調色の例が少ないので、必要な知識と作業力を身に着ける必要があるということです。また、その知識・技術を最大活かせるのは環境で重要なのが光です、色合わせをする作業場の光線が重要です。標準的な光は日の出3時間後から日没3時間前までの昼の光が好ましいといわれています。明るければ良いというわけではなく、直射日光をさけ日陰の光線がよく、建物内では北側の窓から差し込む昼光で窓辺近くで作業すると効果的です。人工光線である電灯による場合は日本工業規格に示されているC光源というのが最も昼光の光線に近いと言われ、色合わせの比色には、このランプが使用されています。現場での調色・調合で是非試してください。