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伝統産業が活発な街（川口市）

川口市は旧石器時代からの遺跡が多く発見される地域でもあり、また旧石器時代において荒川等の河川の沿岸を中心に農業が行われていた地域でした。そのような農村から現在の様子となるきっかけは江戸時代にあったようです。
江戸時代の頃、川口市は川口宿と呼ばれ、宿場町として繁栄し、５１の村があったといわれています。また幕府直轄地とされ、関東郡代の伊奈氏の支配下となります。伊奈氏は河川の改修、用水路（見沼代用水等）の建設等数々の土木建設では大きな実績があり、徳川の関東統一の基礎を築くうえで欠かせない存在だったみたいです。
そして伝統産業である鋳物業、織物業、安行の植木がさかんになり、釣竿、味噌醸造など製造も活気をずきました。その中でも鋳物業は、江戸に近いということで、鍋、釜などの日用品の製造が急激に発展しました。幕末には軍事産業として兵器製造が行われていたようです。
明治の籍奉還により、現在の川口市は大宮県に属し、ついで浦和県となります、また明治４年廃藩置県により、埼玉県に属しました。明治７年に川口宿から川口町となりました。この明治時代には、鋳物工業が飛躍的に伸び、また、安行の植木も生産農家が大きく増えていきます。明治２０年代に日本鉄道会社が上野ー前橋間が開業し、明治４３年に『川口町駅』が開業します。この鉄道の開通が川口の産業を大きく伸ばすこととなります。昭和になり、昭和８年４月川口町と付近３村と合併して川口市が誕生します。当時の人口は４５，５７３人で現在の川口市の人口の１０分の１でした。のち、近隣の町村を合併して、昭和３７年現在の川口市の行政区域になったようです。
そして現在の川口市の見どころといえば、起伏に富んだ雑木林を中心に梅林、花壇広場、大温室、植物園、遊園施設などが楽しめる川口グリーンセンター、江戸時代の新田開発の歴史跡が楽しめる見沼遊動道、四季折々の草花が楽しめる法性寺、釣りが楽しめる桜町湧水公園、平安時代に建立された地蔵院などが有名です。